2007年12月7日金曜日

ア・ラ・カルト☆☆☆☆☆

2007年12月7日 ア・ラ・カルト 役者と音楽家のいるレストラン☆☆☆☆☆ 於 青山円形劇場
白井 晃
高泉淳子
陰山 泰
筒井道隆

こんな面白い芝居が今まで18年も上演されていたのを知らなかったなんて,一生の不覚.
先日,突然隊長から「チケットがあるので行きませんか」と誘われ,予備知識はなかったけど,隊長の勧める演劇に外れはないからOKしました.
今日になって「もう一人がドタキャン,誰か行く人はいませんか?」と言うのでダーリンに電話して,三人で見に行きました.
昔,木の実ナナがやってたショーガールと同じようなシットコムのショートショートのような物.役者が皆有能なので,面白い面白い.

設定は白井がオーナーで陰山がソムリエのレストラン.開店すると,
  • 着飾った女性(高泉)が一人でフラリと入ってくる.「カクテルだけでも良いですか?」と聴いてヴァージンのカクテルを頼む.パーティに行く予定で車を飛ばしたが,方向変換して入ったと.
    オーナーに「よろしければお食事も」と誘われ,食事もすることに.「料理はおまかせ,事前に説明しないで」
  • 次に結婚5年目の夫婦.夫(高泉)はにわかエコロジー,妻(白井)はでかい女.夫は環境に配慮して家の家電製品のコンセントを抜いたと言う.妻は突然烈火のごとく怒り出し「ビデオ予約してあったのに」白井さん・・・その女装・・・・・気に入ってるでしょ?
  • 次の客は若者(筒井)と明らかに年かさの女(高泉)
    どうも二人は女が10才上の幼なじみどうし.女は脱サラし,実家の酒屋を継ぎ,併設のバーを経営,男はコピーライターで実家は蕎麦屋.「蕎麦とフレンチの融合した料理店にしたい」と女に相談.コピーライターとしては・・・・才能無いみたい.しかも相当空気が読めない
    結婚して一緒にお店を始めようという男に女は「あり得ない,けど一週間後に蕎麦とフレンチの融合した料理を作ってみせて.納得したら考える」というわけでこの店の見習いになる.
  • ここでショータイム.レストラン専属歌手ペギー(白井)ペギー専属のギタリスト,古賀(高泉)ら,全員が歌い踊る.筒井まで歌う.
    貧相な爺さん,古賀役の高泉が素晴らしい演技.白井さん・・・その女装・・・・・気に入ってるでしょ?
休憩
  • 次に若い男(筒井)を連れたマダム(高泉),オーナーの白井との鼎談です.筒井の天然振りが可愛い
  • 男(白井)と女(高泉)は別居中の夫婦.娘が両親にクリスマスプレゼントに要求したのは
    • 二人でここのレストランで食事すること
    • その後で女が男にアイゼンヒュッテル王の話をすること
    • 帰りにはこの店のコーヒーよりずっと美味しいスタバに寄ること
      やはり空気読めない見習い(筒井)が苛つかせます.
  • 高齢の夫婦.妻(高泉)は少々ボケ気味.夫(白井)に連れられての食事.食事後にプレゼント交換.夫からは口紅.妻からは・・・・どうしょうもないマフラー.色も編み目もめちゃくちゃ.惚けてますから.
    夫が「少し踊ろうか」で二人のヨロヨロダンスが始まる.
    二人の素晴らしい無言劇.この段階で涙涙.
  • 最初の女がディジェスティフを飲んでいる.お店からシャンパーニュがプレゼントされ.全員で飲みながら終わる.見習い(筒井)は相変わらず空気読めない.
素晴らしい舞台でした.暮れも押し迫って,今年のナンバーワンが出ました.
というよりここ数年で一番の舞台です.

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