2008年5月27日火曜日

アフタースクール☆☆☆☆☆

アフタースクール☆☆☆☆☆
いやーーーー面白かった.評判が良いから,仕事終わってからちょっと遠いけど,豊洲まで見に行きました.
はじめの1時間弱がたるいので「駄作ジャン」と思っていたら,突然映画の調子が変わって,どんでん返しの連続.これがまた,「キサラギ」並の脱力感.
中学の同級生,サラリーマンの木村とその身重の妻,神野は近所に住んでいる.神野は母校の中学の教師.
ある日突然木村が失踪し,女と逃げたらしいと解る.そこへ中学の同級生だという私立探偵島崎が現れる.どうやらこの男も木村を探しているらしい.島崎に引き回される神野.
このあたりまで,大泉洋の神野があまりにもお人好しで熱血先生なのでイライラしてきます.今時これはないんじゃないかい?ところがこれがこの映画のキャッチフレーズ「甘く見てるとだまされちゃいますよ」だったんです.本当に騙されちゃいました.
---------------ネタバレ注意--------------
ところが,実際は木村の会社の社長がヤクザと組んで悪い事している.しかもそのヤクザの女は中学の同級生でみんなのアイドルだった女の子.それを木村が警察に相談
ヤクザの女を木村と夫婦に見せかけて警察が保護し,最後に色々しくんで逮捕する.
熱血漢と見えた神野も実は裏で舌を出していて,騙されていたのは島崎だった.
可愛そうなのはヤクザの親分.木村をとっちめようと木村と社長がタイマン張ったうどん屋へ現れて,目の前にふんぞり返って「わかるかね?」とすごんだとたん木村は「お疲れ様でした」
うどん屋の客がみんな帰り始める.全部警察の仕込み.丸暴の刑事さんが「お前には興味ないってさ」というと泣き崩れるヤクザの親分.面目丸つぶれ.
その他にも前半でイライラしたのが,全部伏線として仕込まれていたことが解ります.見事な脚本です.
大泉洋,佐々木蔵之介,堺雅人,アクの強い名優が素晴らしい演技を見せてくれます.特に「基本的に良い奴」しかできないと思われがちな大泉洋が実に上手く「嫌な奴じゃないけど良い奴でもない」人をうまく演じてます.
近所の映画館で上映されていたら絶対見たほうがよいです!

いつもなら平気でネタバラすあたくしですが,今回ばかりは一人でニヤニヤさせてください.

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