2009年5月10日日曜日

ムツェンスク郡のマクベス夫人☆☆☆☆

2009年5月10日 ムツェンスク郡のマクベス夫人☆☆☆☆

ボリス・ イズマイロフ・・・・・・・・・・・ワレリー・アレクセイエフ
ジノーヴィー・イズマイロフ・・・・・・・・内山 信吾
カテリーナ・イズマイロヴァ・・・・・・・・ステファニー・フリーデ
セルゲイ・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴィクトール・ルトシュク
アクシーニャ・・・・・・・・・・・・・・・出来田 三智子
ボロ服の男・・・・・・・・・・・・・・・・高橋 淳
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミハイル・シンケヴィチ
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団

昼メロのように物凄くドロドロした,救いのない悲惨な作品です.その割りに音楽は暗くありません.ロイヤルオペラからのレンタルだそうで.
一階席の5列だったので,オケの音が抜けてしまって迫力がありませんでした,2,3階席では良く聞こえていたそうです.
幕間におせんちゃんと「今村昌平の映画みたいだ」と話していたのですが,思い出しました.春川ますみ主演の「赤い殺意」です.「チャタレイ夫人の恋人」や「ライアンの娘」も入っています.
とにかく凄まじい作品です.登場人物も物凄く多いです.
カテリーナは田舎のそこそこ金持ちに嫁いだものの,することはないし,亭主は不能っぽいし,鬱憤が溜まっていたところへ,全身性器のセルゲイが転がり込んでくる.幸い亭主は長期出張.ヤングフランケンシュタインのマデリーン・カーン見たいに「あ〜〜何と素晴らしいこの気持ち」になる.「十年若ければ俺が満足させてやるのに」と言う膿家な舅を殺鼠剤でころし「キノコ中毒でした」ってことにし,悪い噂を聞きつけて帰ってきた亭主も斬首し,セルゲイと再婚.ところが悪事がばれてシベリアへ流される.「全てお前が悪い」というセルゲイはカテリーナに愛想をつかし,若い女へ色目を.カテリーナはこの女もろともボルガに身を投げ沈んでいく.
主演クラスは声も演技もうまかった.東響もいい音出してました.
ツーチャンネルの家庭板読んでいると,こういった話って今も日本の辺境には残っているようです.

追記
司教の妻屋さん,正教の十字の切り方反対です.

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