2009年9月9日水曜日

ウェブはバカと暇人のもの

タイトルから,てっきりデジタルデバイドの向こう側の人間が書いているのかと思いきや,著者がどこかのインタビューで「そのためのインターネッツじゃないですか?」みたいな話をしていたので,オ,こいつ行けるかもと思って読んでみて大正解.
ネットを恐れるバカもいれば,過信するバカ、過大評価するバカもいる.所詮ネットを見ている大部分はテレビの視聴者と同じ「バカと暇人」だと言うこと.
そんなの解りきったこと.
倖田來未の羊水発言で炎上や祭りになったサイトもあるかもしれないけど,この騒ぎに乗ったのはかなりオツムの弱い人間.大人なら「オツムの弱いお姉ちゃんの痛い発言」ということで「ワロスワロス」しておけばよいこと.で,著者はこの事件はスルー力の低い所属プロダクションの対応が悪いと言う.
「ネットを使う」と言っても、携帯の登場で,恐ろしくオツムの弱い人や,ヒロユキ言うところの「無敵の人」なんかが入ってきて,裾野が広がっただけのこと.

あたくしはウェブと言うのは途轍もない「玉石混交」の世界だと思っている.おそらく,玉はppt以下だと思うけど,そのときに紛れ込んだ,かなり性質の悪い石を「だからネットは怖い」「気味悪い」と切り捨てるようなリテラシーの無い人間には使いこなすのは難しいでしょ.ま,せっかくの玉も,こういった人たちには無意味かもしれないけど.都合の悪いこと,意味不明なことはスルーすることも大事です.
そういう意味で,最強のネット使いは,やはり鬼女の皆様でしょう.鬼女の皆様は芸人風情の白痴発言ごときでは動きません.社会悪,理不尽,弱いものいじめ,国辱,偽者などにはいち早く反応し,持ち前の調査能力と人海戦術のマッシュアップで,たちどころに個人特定,まとめサイト立ち上げ,スネークにいたることは,毎日変態新聞事件を引き合いに出せば解るでしょう.このときは語学に堪能な奥様たちが英仏独語で海外のメディアにまで凸してたわ.

そういえば,おバカな人たちを相手にしなければならない業界では「できちゃった結婚」を「おめでた婚」とか「授かり婚」と呼ぶばかげた風習があるらしいけど,鬼女の皆様は「ズッコンバッ婚」と呼ぶ.「まさにその通り」だと思う.もうひとつ言えば鬼女の皆様からすれば「できちゃった結婚」はありえないそうだ.「真っ当な脳みそをした女なら,自分がいつ危ないのかは解る.」と言う.彼女らがズッコンバッ婚を嫌うのは,ズッコンバッ婚のカップルとは「そんな事情も知らずに女に嵌められたバカな男と,そんなバカな男を捕まえたがるバカ女」だからでしょう.結局は下流社会のDQNスパイラルなのよ.

あたくしが良く槍玉に挙げていた「田幸和歌子さん」,あたくし最近,どうも彼女実はかなりの良識とリテラシーを持つ人なのではないかと思っているんです.と言うのはExciteで書いている文章はまさに「オツムが悪くてリテラシーに欠け,全うな人とは突っ込む場所が違う痛い人」を演じていますが,サブカル色の強いサイゾーでは,かなり辛らつな文章を書いているんです.
対象となる読者に合わせて文体を変えることができると言うのは,それなりの脳みそがあるはずなんです.
田幸さんがExciteで書いている文章のターゲットこそが「バカと暇人」なのではないでしょうか.

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