2009年9月23日水曜日

オテロ☆☆☆☆

シーズン開幕だけあって,ウェルカムフラワーは,勅使河原茜さんでした.


2009年9月23日 オテロ☆☆☆☆ 於新国立劇場オペラパレス

オテロ・・・・・・・・・・・・・・・ステファン・グールド
デズデーモナ・・・・・・・・・・・・タマール・イヴェーリ
イアーゴ・・・・・・・・・・・・・・ルチオ・ガッロ
カッシオ・・・・・・・・・・・・・・プラゴイ・ナコスキ
エミリア・・・・・・・・・・・・・・森山京子
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・リッカルド・フリッツァ
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

今日のオペラは「デズデーモナ」です.イヴェーリの歌唱が良かった.グールドのオテロは,イタリア声じゃないのでイマイチ合わない感じ.
舞台が開くとヴェネツィアの街並み.いつだか見た,イル・カンピエッロの時みたい.真ん中にオテロの部屋あって,まわりは水路.ヴェネツィアですから.セットはこれだけなのに,照明で朝から夕焼け,そして夜と,照明で表現していてきれいでした.
幕開けの嵐の後は,本物のたき火や,「花火」を模した火花などが効果的でした.
あたくしの頭の中に「オテロ」のデフォは無いけど,口づけのデュエットはマーガレット・プライスの歌唱が染み込んでいるけど,同じようにきれいな歌唱でした.
さて,二幕になり,イアーゴに妙なこと吹き込まれたオテロ,照明が変わって水面の波紋が照り返して街並みに映り込むと「オテロの妄想」が始まります.デズデーモナが男たちに色目を使い咥え込む.
三幕になると水路の水は激しく波打ちます.オテロの気持ちでしょうか.
そして,終幕,ここは演技が重要になりますが,どの歌手もとても良く演技してました.デズデーモナの事切れるシーンも見事でした.
東フィルも「やれば出来るじゃない」.
本当なら五つ星にしても良いのかもしれないけど,このオペラに思い入れがないから,感動すると言うほどのことではありません.でも良くできたきれいなプロダクションだと思います.

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