2009年11月14日土曜日

パリ・オペラ座のすべて☆☆☆

パリ・オペラ座のすべて☆☆☆

パリオペラ座バレエのドキュメンタリーです.特に珍しいシーンもなく,ごく普通のドキュメンタリーになってます.事前の宣伝は,「マチュー・ガニオ,オーレリ・デュポンほかエトワール総出演」とあるけど・・・・・・ガニオくんは始めと終わりにちらり,デュポンもオスタもちらり,ルグリまでがちらりというていたらく.演目はほとんどコンテンポラリーで,コンテンポラリー苦手なあたくしは・・・・・・.
いくら歴史のあるパリオペラ座バレエ団もそろそろ終わりかな?というイメージが強いです.
そもそも,バレエというのは確かに「イタリアで生まれフランスで育ち」だけど,重要なのは「ロシアで花開いた」こと.フランスのグランドオペラは5幕仕立てでバレエシーンがあること,が原則であったけれども,その中でバレエシーンが話題になった作品なんかありゃしない.おフランス生まれの「ジゼル」だって気がついたらロシアにしか残ってなかったし,「ラ・シルフィード」デンマークだけ.パリもロンドンもバレエ団と言えば「花柳界」だったし,貴族のボックス席はめぼしいダンサーとの愛人契約の場であった.
パリやロンドンでバレエが芸術になったのは第二次大戦後.日本とそんなに変わりはない.

で,この作品も特に面白いシーンはなく,ひたすらガルニエの古さが目立つだけ.日本人としてはガルニエの舞台の八百屋(海老蔵が襲名披露公演で苦労した)の話とか,だまし絵の緞帳の話とかに興味があったのに.
あ,始めのほうで「くるみの雪の精を練習するミテキ・クドウ」,真ん中あたりで新人さんにバーレッスンするミテキのお母さんノエラ・ポントワが出ています.
他にもギレーヌ・テスマー,ラコット夫妻とか,そっちのほうが興味があった.

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