2010年3月8日月曜日

こんなんありました

こんな記事が出てました.
新聞記事なのでリンク切れを予想して.ヘッドラインだけでも引用.

新国立劇場の大道具、野積みでカビや腐食

 新国立劇場(東京・初台)が将来の再演に向けて、千葉県銚子市で保管しているオペラの舞台 装置が倉庫からあふれ、7作品分が40フィートコンテナ(長辺12メートル)約50個に入れられた状態で野積みになっていることが6日、分かった。


東 京リングがチクルス上演できないのも,装置があまりにも巨大すぎて,オペラパレスに一作品しか乗らないから.
新 国の倉庫は,銚子の人里離れた場所にあって,とてもじゃないけど東京から日帰り出来る距離じゃない(トンボ帰りならともかく)
こ の記事につぶやいている人の殆どは「野積みなど怪しからん」と言っているけれど,システマティックなコンテナなら野積みでも一向に構わないと思う.ただ し,高温多湿に耐える素材でできた装置を,野積みに耐えうるコンテナで保管した場合.
うまいことコンテナに積んで無人倉庫システムやガントリー クレーンみたいなので動かせるならなら野積み上等!確か銚子の倉庫内のコンテナって初台からコントロールできるんじゃなかった?
問 題は,コンテナの腐食と雨漏りを予想していなかったことと,倉庫のことを考えずに次から次へと新作を作ったこと.
さらには,野積み が始まったのは1998年,ゼフィレッリのアイーダからと言うこと.アイーダと言ったら「こけら落とし公演じゃないか」何を考えて倉庫を立てたんだ.
銚 子の倉庫は「プティパ展」の時に見に行ったけど,それ以外に見られるのはでかい倉庫の外観だけ.
あの時にも書いたけど,あの倉庫に 順路つけて,多少でも倉庫内のコンテナの中が見られるようなら「観光バスチャーターしてでも行きたい」と言うオペラファンは多いはず.
アイー ダなんか本来はレパートリー公演で上演してもらいたいもの.それをゼフィレッリなんかに頼むから,装置は巨大だし,登場人物は多いし(400人近いらし い)演出料は高い(2008年の時は,本人来ないで演出料1億とったとかとらなかったとか).めったに上演出来ない作品になった.
この作品は 「記念碑」的な作品として保存しておいて,レパートリー公演可能なアイーダを別制作して上演してもらいたいものだわ.
若杉センセは「初演マニ ア,現代モノマニア」だったから,相当なゲテモノ作品を上演したけど,ほとんどが,どうせ二度と上演しないような,共同制作のレンタルだったから正解か も.

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