2010年9月14日火曜日

悪人☆☆☆

2010年9月14日 悪人☆☆☆

脚本も吉田修一が書いたのよね.ま,原作の小説が,それまでの吉田修一の小説とはちょっと違うような気がしたし.
思い返してみれば,原作もぜーんぜんおぼえてないや.
で,登場人物が全部「無敵の人」なのよ.DQNがDQNを殺し,次に狙われたDQNは恐らく「感情込みでするエッチが初めて」だったのか,まるでストックホルム症候群よろしく人殺しDQNと逃避行.とはいっても所詮下流社会のDQN同志,逃げた先も県内の僻地.その前に疑われた金持ちボンボン学生が本州を逃げ回ったのに較べると何ともお粗末.
殺されたDQN娘の親にしたって,女房怒鳴るところなんか,自分の娘を殺したDQNと同じだし.
人殺しDQNを育てた婆さんは,インチキ商法に「引っ掛かる気満々」だし.
誰一人まともな人間が出てこない映画です.尺が長いのにセリフが少なく,映像がきれいなのでだれたりはしませんが,見てて愉快にはならない映画です.
しかし吉田の作品は映像化されて面白かったためしがない.
小説家としては大好きなのだけど.

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