2010年12月18日土曜日

日生劇場 十二月大歌舞伎☆☆☆☆☆


日生劇場 十二月大歌舞伎☆☆☆☆☆ 於 日生劇場

摂州合邦辻
玉手御前・・・・・・・・・・・・尾上菊之助
俊徳丸・・・・・・・・・・・・・中村梅枝
浅香姫・・・・・・・・・・・・・尾上右近
合邦道心・・・・・・・・・・・・尾上菊五郎
入平・・・・・・・・・・・・・・尾上松緑
この荒唐無稽のどうしようもない作品は,大詰めを文楽で見て「とんでもない作品だけど面白い」と思った物でした.そして,今回は通し狂言です.
しばらく前なら菊之助くんが俊徳丸だったのだろうな?と思ったら,上演記録に菊之助くんの俊徳丸は無かった.
「絶世の美少年でなければ演じてはならぬ」と書き残した三島の弱法師も同じテーマ,そして,大好きな落語家川柳川柳の「ジャズ息子」も義太夫が「摂州合邦辻」.
で,大詰めも良いけど,この作品通しのほうが面白いんでないかい?どっちみち「ありえねー」内容なんだから,順を追って「ありえねー」世界に入っていくほうが面白いかも.

達陀
この作品が面白かった.所作物だけど,コンテンポラリーのバレエですよこれは.
二代目松緑が東大寺のお水取りからインスパイアされた作品だそうです.
登場のシーンは「ラ・バヤデール」の坂下りを逆にしたような「坂登り」.(ちなみにバヤが西側で初めて上演されたのは1970年代後半ですから,この作品が作られたときには知られていませんでした.
その後もカンフーショーみたいな踊りや,隊列組んでトンボ切るところとか,終曲は火の粉を浴びながらのコール・ド・バレーです.ダンスとしてとても面白い作品です.
東バあたりでやらないかしら?
日生劇場で売ってたお弁当は新橋演舞場のものでした.

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