2011年5月27日金曜日

ふんだくろう東日本

震災から二月以上の月日がたちました.被災した皆様,生活の立て直しはいかがでしょうか.
未だにライフラインが満足に使えないところもあると聞き及んでおります.
こちらは安穏と暮らしてはおりますが,東京と言えば「明日は我が身」な場所です.

さて,被災直後に助けが必要なものといえば,食糧・医療が中心でしょうが,衣食足りてくれば必要なものも変わってきます.今回の震災では,阪神淡路の時よりネット環境が整備されているので,そういったものを利用した支援,ボランティアのたぐいも多くあります.
必要なものをネットの掲示板等で公募し,支援できる人が手を上げ,両者で交渉し被災地へ送る.誠に結構なシステムではありませんか.
生活が落ち着けば,必需品とは言えないものも必要になってくる.しかし優先順位が低いから,限りある自費で賄うにははためらいがある.どこかに余っているなら譲っていただきたい.そんなもの,たとえば基礎化粧品や家電製品.「欲しい人」と「余っている人」が融通するのはとても良いことだと思います.
が,
もちろん有効に利用している人が大部分なのだけど,勘違いしている人たちがいるのよ.
書き込めば何でも無償で届く「夢の掲示板」だと思っている人たちが.「この際だから」と何でもほしがる人,「代理ミュンヒハウゼン症候群」がはっちゃけて,何でもあげたくなる人たちが.
読んでて「この人は被災者じゃなく,単なる生活困窮者なんじゃないか?」とか「そんな高額のもの要求して転売する気か?」「お前が欲しいのは支援じゃなくスポンサーだろ!!」な書き込みが.「自分の趣味に使うものは自前でそろえろ」「不要不急なものの要求はしない」といった根本が理解できていないDQNが.
「メイクアップ用化粧品のメーカー指定」とか「同じものを一族郎党分,20個ください」とか,「被災者じゃないと申し込めないのですか?」なんていう呆れたのもあって,施しサイトと勘違いしているようですね.
最大手の「ふんだくろう東日本」では最近amazon.co.jpに丸投げしているみたいですが,どうも,ふんだくろうのメンバーが「魔法の掲示板」の啓蒙をしているようですね.同じ地域からほぼ同時に大量のリストがアップされているようです.
こちらのサイトも魔法の掲示板です.
仮設住宅も入りたがらない被災者が多いと言う事です.仮設住宅に写ると「食費と光熱費が自前」になるからだそうです.

当然ながら鬼女さまにニラオチされてます.

ま,もらえるとなると図に乗ってくる奴がいるのは何処も同じで,以前,精製したタンパク質を扱っていたとき,学生さんからサンプル提供の依頼があった.学術目的なら勿論,無償で提供できるから「最大で1mgぐらいまでなら提供できます」と返事した.そしたら,残念な学生さんから「じゃあ,1mgください」と返事が来た.
「1mgでもストリートプライスなら200万円ほどになります,必要最小量をお知らせください,以降はご入り用になった際にご連絡ください」と返事したら,教授から「学生がご無礼を言って申し訳ありません,とりあえず10μgあれば大丈夫です」と謝ってきたわね.
タンパク質の実験で1mgっていえば「無尽蔵」に近い量よ.あ,無償提供の場合は,もちろん第三者に「供与しない」等,一筆入れてもらいます.

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