2012年8月11日土曜日

ローマ法王の休日☆☆☆

2012年8月11日 ローマ法王の休日☆☆☆

お気楽な名前と予告編から,てっきり「脳天気コメディ」だと思ったら,かなり重い作品なのでビックリ.
先代法王が亡くなってコンクラーヴェがはじまり,ダークホースのメルヴィルが選ばれる.シスチーナ礼拝堂のバルコニーで演説をする直前「嫌だーーーー」とダダをこねる.周囲は困惑し,取りあえず街中のセラピストのところでセラピーを受けさせる.その帰り道,なんと台下はは出奔する.
そして,市井の人間と混じり,自分の人生を振り返る.教皇庁はその間「法王は即位に向けて祈祷をしている」と誤魔化す.しかし,嘘も続かず,ついに法王に演説を促す.
そして,観念した法王がバルコニーでした演説は,「退位する」でした.

メルヴィルがあまり「人間的に優れた人では無い」ので法王どころか枢機卿でもおかしい,というより,宗教者とは思えないのが疑問.
日本語訳が「法王」「聖下」とちょっとおかしい.「教皇」「台下」が正式.
法王が市井の人達と交わるというのも描写が不足.意味なく教皇庁でバレーボールするのも不思議.なんかすっきりしない映画でした.
この監督の「ジュリオの当惑(とまどい)」は名作だったのだけどね.
ミシェル・ピッコリ,ナンニ・モレッティ等俳優さん達は良かったけど.

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