2013年12月28日土曜日

キエフバレエ バヤデルカ☆☆☆☆

2013年12月27日 キエフバレエ バヤデルカ☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール

ニキヤ・・・・・・・・・オリガ・ゴリッツァ
ソロル・・・・・・・・・ヤン・ヴァーニャ
ガムザッティ・・・・・・オリガ・キフィアク
ブロンズアイドル・・・・マクシム.コフトゥン
太鼓の踊り・・・・・・・エレーナ・フィリピエワ
指揮・・・・・・・・・・ミコラ・カザチェンコ
演奏・・・・・・・・・・ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

客入ってね−.平日のソワレだからしかたがないかも知れないけど,1階の真ん中は埋まっている物の,RLは数人しかいない.2階以上も数えられそう.
まず,どのダンサーも背が高く,顔が小さくてとても綺麗なプロポーションをしている.日本人には出る幕が無いことがよく分かります.
寺院崩壊を省略して一本のバレエに仕立て上げるためなのか,演奏のテンポがかなり遅いです.全ての曲が.
演出はありきたりというか,装置を見ている限りどこのバレエ団か解らない程度に標準的です.
ソロル,長身で,かなり飛びます.ブロンズアイドルか?ニキヤ,きれいです.ブロンズアイドル,「跳びます跳びます」ガムザッティ,背中が硬いです .案の定イタリアン・フェテでは回りきれない.なんと,太鼓の踊りがフィリピエワです.
さて,影の坂下り,坂は一段しかありません.後は舞台上を行列するだけです. でも,奥の照明はブルー,手前は白で,非常に映える映像です.予算に限りがあるバレエ団ならこういう演出も良いかもしれません.
派手さは無いけど,そこそこ満足できる公演でした.

2013年12月23日月曜日

で,七面鳥

まず焼いて
  • そのまま食う
  • 残りの肉をグラタン
  • 骨をスープに
  • 骨から剥がした肉をサラダに
  • スープをミネストローネ風に
で食い尽くす予定.
七面鳥のウィッシュボーンが小さくてビクーリ.

三三五五四七スペシャル

三三五五四七スペシャル☆☆☆☆☆ 於 イイノホール

想い出トーク
お仲入り
妾馬
文七元結

三三が今年の春47都道府県を回る落語会をするのは知っていた.何しろ三三だから,チケットは争奪戦になるだろうと思い,参戦しなかった.今回その総集編をやるというので行った.この会も,今月初めに案内があって,今日開催と慌ただしいことこの上ない.幸いファンクラブの会員には優先予約期間があったので何とか取れた.やっぱり満席.
まず,1時間半ほどの想い出トーク.各地の写真や動画です.
Vになぜか出てくる談春師.おっと高座に本人が出てきました.「平和島の競艇で重要なレースがあるけど,特別観覧席は8:30に売り切れた.立ち見も何だから・・・・あ,そうか」って事で「10レースに間に合えば良いから」と登場.三三を弄る弄る.「三三に小三治師とは違う感性を植えつけたのは俺です.ま,「悪影響」と言いますが」とか.
落語というのは地域によって受け入れられ方がかなり違うようで,全く落語文化の無かった沖縄や,妙に落語が盛んな須坂とか,温度差も色々あるようです.
三三師も昇太師に負けず劣らずお城好きで,各地のお城の写真もあります.最も,三三師は「天守閣のある近世のお城」が好み,で昇太師は「山城,岡と窪みを見て喜ぶ変態」だとかで共通点は無いようです.
さて,本日はアンケート用紙に三三師が四七で口演した演目が書いてあり,聴きたい演目に投票する形で演目が決まります.
妾馬と文七元結で「重い作品が二つ」と言っていたけど,妾馬は八五郎が鶴に会うまでなので割とあっさり.文七元結はしっかり泣かせて貰いました.やっぱり三三はうまいよ.

2013年12月22日日曜日

くるみ割り人形☆☆☆☆☆

2013年12月21日 くるみ割り人形☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

金平糖・・・・・・・・・・・小野絢子
王子・・・・・・・・・・・・菅野英男
クララ・・・・・・・・・・・五月女 遙
ドロッセルマイヤー・・・・・山本隆之
トレパック・・・・・・・・・八幡顕光 福田圭吾 宇賀大将
指揮・・・・・・・・・・・・井田勝大
演奏・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

あらあら,ついにルースカヤ外しちゃいましたか.個人的には好きな踊りなんですが.
不評だった牧版のくるみも,よくよく見ればそこそこ良い作品じゃ無いですか?今のマリインスキー版なんて,踊りが ほとんどコンテですからね.
やっぱり八幡・福田のトレパックコンビは凄いです.飛ぶ跳ねる回る.この子達がもう少し背が高ければ王子様を・・・トホホ.八幡くんなんか研修生の時から「この子凄い」と応援していたので.
その後は渋谷のデモドリーヌの家でクリスマスパーテー.
 オギノのパテと
 今日はドゥ・マゴのパン.
 お刺身とか.
 あたくしの焼いたダンドとダンドのグラタン
 先日いただいた,ケーニヒスクローネのお菓子をデセールに.

2013年12月20日金曜日

ゼロ・グラビティ

2013年12月19日 ゼロ・グラビティ☆☆

SF映画だと思って観たらダメです.SF映画だと思って観たのでがっかりでした.
ハリウッド製ゴジラが「おフランスの核実験が原因」なように,人工衛星で事故が起きるのは「ロシアが衛星をジャンクした」から.
まず,主人公のライアン(男名前の女),宇宙飛行士としての訓練はメンタルも含めてされているはずなのに,徹頭徹尾パニック起こしまくり.理性より感情を優先,自ら災いを引き込む疫病神,結果として廻りに迷惑をかけるタイプ.
こういう女を見ていると,「飛行機が不時着したり山で遭難したら,救助を待つ前に,まずパニックを起こす女を始末するのが最優先」と思ってしまいます.
宇宙に放り投げ出され,同僚が自らの命を犠牲にしてまで助けようとするのに,その同僚を捕まえようとする,国際宇宙ステーションに逃げ込めば,火災を放置して結局爆発する始末.混信したアジア系言語に「聴いてるの?」とヒステリー.あのー世の中のかなりの人は英語がわからないのですが.
CG的にはとても良く出来てます.ひっくり返ったり,上下移動しても,髪の毛一つ重力に従うシーンはありません.でもね,サイエンスの部分で「酸素濃度1%」で行動するとか.通常酸素濃度10%切ったら即昏倒です.特に,息苦しさは血中CO2濃度が上がったときに起こることで,生物に「酸欠センサー」はありません.
絶望して「酸素を遮断して自殺」しようとするけど,苦しくて暴れると思います.そんなことより,窓を破って室内を真空にすれば,ほぼ即死出来るはず.
まーとにかく終始パニック起こしまくりでイライラする作品です.
スピルバーグの映画に耐えられる無神経さがあれば,楽しめると思います.
あたくしはスピルバーグの映画が大嫌いなので楽しめないでイライラしてました.

2013年12月17日火曜日

鑑定士と顔の無い依頼人

面白かったんですが,もう一度見ないと多分説明できません.「もう一度見る人割引」もあるみたいだし.
取りあえず保留.
そろそろ引退しても良い鑑定人,競売人ヴァージル,「親の資産を鑑定して欲しい」と依頼してきたのはアゴラフォビアで生粋の引きこもりクレア.
で,隠し部屋から壁越しにクレアと話す内に双方恋に墜ち,「ヒッキーやめます」
で,オートマタが絡んで最後は・・・・・・
映像と英語はきれいです.

2013年12月15日日曜日

七面鳥

ここ数年,今頃になると七面鳥を焼いています.
youtubeでFoodexの時に七面鳥を捌く動画があったので,試しにローストターキーを買ってきてやってみたら,結構簡単にできたので.その次からは自分で焼いてます.
今年はマリネ済み,焼くだけの七面鳥をこちらで買いました.4kgのもの.家庭用のオーブンではこれが限界でしょう.
さて,まずは解凍.野菜庫で二日ほど.その後1日休ませて,焼く当日朝出して,室温に戻します.さっと洗って水を拭き,お腹にはチンした冷凍チャーハンを摘めてホイルでくるんで,ポップアップタイマーを胸肉の厚いところに刺して.
 こんな感じで.焼き時間は通常1kg当たり1時間.
まずはホイルでくるんで130℃で3時間.
次にホイルを外して170℃で1時間.
 今回は50分でタイマーが出たので,そのまま20ほど放置.
解体したのがこれ.
今日は早速足を一本いただきました.

2013年12月9日月曜日

田舎のバスは〜オンボロ車

先日,新国でクリスマスツリーの写真を撮ったのだが,

こんなの.
気がついたらGoogleさんに勝手に加工されていた.


さて,あたくしは,とある田舎町に通勤しているのだが,田舎者相手は結構イライラする.
  • 他人と共有するいう概念が無い.
    人口密度が低くて無駄に道路が広いから,他人に道を譲るとか,互いに遠慮するとか言うことができない.傘かしげなんて絶対しない.だから傘も振り回して歩く.
    自販機で物を買ったらその自販機の前で振り向きもしないで飲み始める.次に買う人が後ろにいるかも知れないと言う発想が無い.
  • 公共の交通機関を使えない,使わない.
    「電車は降りる人が先」ができない.さっさと乗らない,とっとと降りない.4月の山手線に乗ったら降りられなくなるの確実.一度降りて後ろの人達を降ろすなんて高度な技,望むべくも無い.
  • 交通ルールがメチャクチャ
    こちらが右折,対向車線が直進なら直進が優先だから,やり過ごそうとすると,直進車が減速してしまう.毎回,どいつもこいつも.なんでか訊いたら「交通ルール守らないのが多いから,右折車が突然発進するかも知れないので,減速して様子を見る」のだそうだ.
    そんなだから右折は迷惑なのに,意地でも右折したがる奴が多い.「まっすぐ行ってあっちから回って戻ってきて左折したほうが早くない?」と思っても,後続が1km渋滞していても絶対右折したがる.
  • 女子は誰一人自分から動かない
    4人で電車に乗っていて,降りる駅についても,まず顔を見合わせて「どうするの?」と言う顔をしてからセーノで動く.
    男性から声をかけられたら(例え仕事でも)まず「モジモジ」しなければいけないらしい.普通に「はい,承知しました.後でコピーをお送りします」などと答えよう物なら「仕切りやさん」というあだ名を付けられる.
 追記:ツーチャンネルでハケーンしたけど,こういう田舎者の苛つく態度を「くねくねもじもじ」と呼ぶそうな.都会なら中学生以上がやったらグーパン物だけど,田舎だと50過ぎてもするんだと.あたくしが見たのは30過ぎぐらいのババア.
今日は会社の図書室で,新聞が何紙かあるのだけど,全国紙,経済誌,業界紙等々.全部1部しかないので,当然誰か読んでいれば他の人は読めない.通常なら一紙読んで,それを返して次のを読んで,返して次の新聞,と言うように読むわよね.
ところが,田舎者は,最新紙をごっそり持って行って,全部読んでから返すの.一紙当たり数分で,ヘッドラインのチェックぐらいらしいけど,何紙もあるから数十分他人が読めない状態になるの.イライラ.
さらに,田舎のマクドナルドはラブホ化していて,発情した中高生が人目をはばからずいちゃいちゃしている.他にレジャーが無いから繁殖行為に夢中になるのは解るが,マクドナルドで安く済ませようと言う根性が解らない.
ま,後しばらくの辛抱なんだけど.

2013年12月8日日曜日

ロマンティックバレエの世界☆☆☆☆☆

2013年12月8日 ロマンティックバレエの世界☆☆☆☆☆ 於 ニューオータニ美術館

大倉集古館は知ってたけど,ニューオータニにも美術館があったのね.で,兵庫県立芸術文化センターの薄井憲二バレエ・コレクション中心の展示です.
イタリアで生まれ,フランスで育ち,ロシアで花開いたバレエ,ロマンティック・バレエと言われる作品は多数あるものの,ロシアに疎開した「ジゼル」とデンマークにクローンが残った「ラ・シルフィード」以外は廃れてしまい,フランスもイギリスもバレエはキャバクラと化し,練習場はダンサーの品定めの場となり,劇場のボックスシートはダンサーとパトロンが契約をする場となった.当時はノーテーションが無かったので,ほんの数年上演が途絶えると,作品そのものが消えてしまうことも多々あった.比較的保存状態の良買ったロシアでも,グラン・パばかり踊られていたパキータはグラン・パ以外の部分が失われ,上演のたびに改訂が加わった海賊は,オリジナルの形すら解らない作品になり,かかわった作曲家だけで10名を越える.
そして,バレエ・リュスがパリに「ジゼル」を凱旋させ,人々はかつてジゼルという作品がパリで誕生したことを知った.
ロマンティックバレエの最初の作品は「悪魔ロベール」の「破戒尼僧の踊り」だという.マイヤーベアの作品は現在ほとんど上演されないが,現在の「破戒尼僧の踊り」はゾンビ感が強くて,見ていて気持ちいい物で無いことが多い.
その後ジゼルやラ・シルと言った「白いバレエ」が多数作られた.
その時代ポアント技法を完成させ,花形だったマリー・タリオーニとファニー・エルスラーを中心に展示されています.バレエのお好きな方はぜひ一度足を運んでみては?
その後はオーバカナルへ.
 目の前の清水谷公園は紅葉がきれい.

その後はお散歩



山王坂下の住宅地,昔,35年ほど前,ここに魚屋さんがあって,自家製の干物を吊していたような.当時からビルの谷間でした .


ホフマン物語☆☆☆☆☆

2013年12月7日 ホフマン物語☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ホフマン・・・・・・・・・アルトゥーロ・チャコン=クルス
ニクラウス/ミューズ・・・アンジェラ・ブラウアー
オランピア・・・・・・・・幸田浩子
アントニア・・・・・・・・浜田理恵
ジュリエッタ・・・・・・・横山恵子
リンドルフ他・・・・・・・マーク・S・ドス
コシュニーユ他・・・・・・高橋 淳
指揮・・・・・・・・・・・フレデリック・シャスラン
演奏・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

今年三回目のホフマン物語..最初の再演は見逃しているので,初演以来の10年振りです.良く出来たプロダクションだと思います.ミュンヘンのは冗長,二期会のはシューダンス版で軽すぎる.
基本的にエーザー版ですが,所々シューダンス版を加えた折衷版ですが,台詞は殆どありません.明らかにシューダンス版なのは,「輝けダイアモンド」と「六重唱」ぐらいでしょうか.
版の問題も,あまり突き詰めるとブルックナーになってしまうし.シューダンス版とエーザー版があまりにも違うし,その後も新発見が続々あるわけで.
ま,いわゆる序曲と言われる部分は,どの版でも使われてますが,そもそもこれがオッフェンバックの物では無い.何を持ってオリジナルというのか?
最初のシーンでステッラが出てこないのですっきり物語に入れます.歌手がみんな凄かったです. 演出は意味不明の部分が多いのだけど,照明はきれいだし,三人の女性の誰かを「キチガイ」にする安易な演出では無いのが良いです.
最後のApoteoseも思い切り盛り上げて終わります.
 長丁場なので,幕間にちょっと軽食を.

2013年11月27日水曜日

花とら

投稿誌忘れてた.先日「花とら」へ行ってきました.
フォロワーさんと花とらの話が出たので.
 友人達と4人で
お通しはつみれ.
 下仁田ネギの煮物.
 お造り
 サバの一夜干し
 キノコの炒め物
 マツタケ
 砂肝の天麩羅
 サンマと三つ葉の天麩羅
 毎度の酒盗とクリームチーズ
牡蠣フライ
人数が多かったので,いつもより品数が多く食べられました.

献血に行こう!

検査目的の献血からHIV感染が出たわね.
日赤は「検査目的の献血は止めてください」と言うけど,「検査目的の献血はHIV検査に有効」とはっきり分かったから逆効果でしょ?
保健所で匿名無料の検査が受けられると言うけど.場所によって違うけど「月に4日だけ,事前予約が必要です,ここまで来て下さい.結果聞きに後日また来て下さい」じゃ,誰が行くか!だわよね.
フラッと立ち寄ってとりあえずイムノクロマトで結果が出るような検査所を「献血ルーム」に付属させれば良いじゃ無い.
それと,賢いヲカマはWindow periodのこと知ってるから「先月の15日にエッチしたから,来月検査に行く」ぐらい気をつけてます.
それと,おノンケのほうが知識が無いから下手に感染を知ると,自暴自棄になって撒き散らかしたりします.
有名人がバタバタ死んだ80年代ならともかく.今の時代AIDSなんか「治らないけど死なない病気」であって,「匿名検査」する必要なんか無いのだけど.
結局「保健所でこっそり匿名検査受けて下さい」という日赤がHIV差別の諸悪の根源なのね.
あたくしは何時でもWindow periodの可能性があるので検査できません.だから献血もしません.

2013年11月23日土曜日

ウォールフラワー☆☆☆☆

2013年11月23日 ウォールフラワー☆☆☆☆

オペラの後,シャンテで.
良くあるメンヘラ映画ですが,登場人物がきれいな坊ちゃんお嬢さんなので何とか見られました.
メンヘル,ボッチの男の子が高校に入り,エキセントリックな「連れ子同士の兄妹」と知り合い,ハチャメチャやりながらも元気になるまでの話です.

フィデリオ☆☆☆

2013年11月23日 フィデリオ☆☆☆ 於 日生劇場

レオノーレ・・・・・・・・小川里美
フロレスタン・・・・・・・成田勝美
マルツェリーナ・・・・・・安井陽子
ロッコ・・・・・・・・・・山下浩司
ドン・フェルナンド・・・・木村俊充
指揮・・・・・・・・・・・飯守泰次郎
演奏・・・・・・・・・・・新日本フィルハーモニー交響楽団

まず,オペラ劇場としての日生劇場は,もう終わってます.こけら落としもベルリン・ドイツ・オペラのフィデリオで,今年開場50年,記念公演らしいけど,都心ですら東京文化会館ぐらいしかクラシック用ホールが無かった開場当時ならまだしも,良いホールがゴロゴロしている昨今,こんな響かないホールでオペラやっても,歌手やオケの欠点ばかり目立ってしまいます.
で,里美ちゃんはもの凄く良かった,強い声も出るし,声のコントロールがしっかりしていた.見栄えも宝塚の男役のようで格好良かった.
オケは音が全く混じり合わない,もの凄いオンな音.1960年代のステレオ録音みたいに,楽器の位置が解りすぎる.これはホールが悪い.ドン・フェルナンドが木村俊充センセとは豪勢.
ところが,フロレスタン,声が伸びない,詰まる,全然響かない.もちろんホールが悪いこともあるけど,年を取ってビブラートがコントロールできなくなった歌手のような声.
演出はこの間新国でカルディヤックを演出した人.同じように照明を色々使った演出はきれいだけど,歌手が棒立ちで演技が少ない.おまけに次期新国監督,飯守センセがレオノーレ第三番を入れたから間延びすることすること.
新国で見たときは面白かった「フィデリオ」だけど,今回は楽しめませんでした.

2013年11月20日水曜日

伊賀越道中双六☆☆☆ 於 国立劇場

2013年11月17日 伊賀越道中双六☆☆☆ 於 国立劇場

この間文楽で見たのと同じ話なのに,なんか違う.
藤十郎さん,声聞こえない.
義太夫が多くて良かったけど,台詞が多すぎて面白くない.歌舞伎も字幕出してよ.
その後でバックステージツアー.
国立劇場の担当者,尺貫法知らない.「盆は何間ですか?」と言ったら「約20メートルですから,11間(かん)です」と言いやがった.新国のスタッフでさえ(Staffという演出家集団の会社が雇われでやってる)「オペラパレスは10間(けん),中劇場は9間」と即答できるのに.
盆を回してくれたけど「上廻し,下廻し」説明せず.新国は説明してくれたけどね.
国立劇場,袖が狭い,タッパが無い.日本の劇場はこういった狭い空間でどんでん返しとか,盆とか,振り被せみたいな「技能」で場面転換してたのよね.日本人の工夫って凄い.今ではヨーロッパの劇場でも「盆」は普通だし,振り被せ,振り落としは「カブキカーテン」と言われてるし,新国のバレエ芸術監督,ビントレーが「パゴダの王子」で「国芳」イメージで散々使ったし.
「花道のフットライトを踏まないで下さい」あのね,「フットライト」って日本語で「脚光」って言うのよ.「脚光を浴びる」の「脚光」 

 

2013年11月17日日曜日

バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング☆☆☆☆☆

2013年11月16日 バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

火の鳥
火の鳥・・・・・・・・・小野絢子
イワン王子・・・・・・・山本隆之
王女ツァレヴナ・・・・・寺田亜沙子
カスチェイ・・・・・・・マイレン・トレウバエフ

アポロ
アポロ・・・・・・・・・福岡雄大
テレプシコール・・・・・小野絢子
カリオペ・・・・・・・・寺田亜沙子
ポリヒムニア・・・・・・長田佳世
レト・・・・・・・・・・湯川麻美子

結婚
花嫁・・・・・・・・・・本島美和
花婿・・・・・・・・・・尾口邦明
指揮・・・・・・・・・・クーン・カッセル
演奏・・・・・・・・・・ 東京フィルハーモニー交響楽団

ストラヴィンスキーの作品だけど,作曲年代が違うから曲調が同じ作曲家とは思えないし,振り付けもフォーキン,バランシン,ニジンスカ.面白かった.故障続きで,最近はドン・キホーテやシンデレラのお姉さんみたいなキャラクテールばかり踊っていた山本隆之が,久しぶりに王子役.格好良かった.
火の鳥は以前に見たことがあるけど,最後にこんなに感動できるとは思わなかった.
アポロは新古典主義の作品なので,弦だけ,曲も何となくネオバロック.ほとんど装置の無い振り付けは,いかにもバランシン.雄大くんがトン太郎化しているのが気になったけど.
そして,結婚はまるでオルフです.ピアノ4台と打楽器中心のオケ.ソリとコーラス.
ニジンスカだから「春の祭典」な振り付け.主役はほとんど動かない.でもとても楽しめる作品でした.
休憩時間が35分,25分と長かったのは,ピットの配置に時間がかかるから.火の鳥はフルオケ,次のアポロは弦楽で,ピットが空いたときにピアノを運び入れ,最後にピアノを配置し打楽器を並べる.大勢の観客がピット覗いてました.
結婚はもう一度みたい作品です.

朗報
2007年にマリインスキー版の上演権が切れて,以降上演されなかった「眠れる森の美女」,来シーズン新制作されることが決まりました.
お楽しみに.

2013年11月15日金曜日

ターナー展☆☆☆☆☆

2013年11月15日 ターナー展☆☆☆☆☆ 於 東京都美術館

あれ?改修後の東京都美術館って初めて?あら,入り口が前とは違う場所にある.
で,今日は金曜日で,夜8時まで開館です.空いてます.といっても先日の群馬県立館林美術館よりは混んでます.
ターナーというと,例の自画像が有名ですが「小さーーーーい」のにビクーリ.ミュッシャと同じで,小さな水彩画は,ホワイトが入っている作品も多いので,印刷のほうがきれいかも.
でかい作品は見ものです.晩年の作品はモネの最後のほうの作品みたいに「見えない」作品です.
行列する趣味がある人は,休日に行くことをお勧めします.その趣味が無い人は金曜の夕方以降がお勧めです.

清須会議☆☆☆☆☆

2013年11月14日 清須会議☆☆☆☆☆
面白い面白い.本能寺の変の後,織田家の家督を誰に継がせるかで大もめ.ところが,登場人物が,落語の「松曳き」並にどいつもこいつもバカ揃い.妻夫木演じる信長の次男,信雄は筋金入りのバカ.陰謀,さや当て,結局,美味しい思いをしたのは秀吉と,お市の方に横恋慕して結局結婚した柴田勝家だけか?
尺は長いけど,CGを駆使したタイトルバックやセット,飽きません.見ているだけでも「きれいな風景」
松山ケンイチ,天海祐希,西田敏行,染谷将太,チョイ役です.豪勢.
織田家の男はみんな「鷲鼻メイク」です.勘九郎,巳之助,梨園からの参加です.さすがは三谷幸喜.お方様たち,置き眉,鉄漿付けです.最近では珍しい.
テンポが良いから飽きないです.
お勧め.

2013年11月9日土曜日

Le Noir The Dark Side of Cirque☆☆☆☆☆

2013年11月9日Le Noir The Dark Side of Cirque☆☆☆☆☆ 於 Club Ex

聞いたことない箱だと思ったら,かつての吉本劇場ね.円形劇場のように椅子が並び,中央には直径4メートルぐらいの円形舞台と花道だけ.この雰囲気・・・・・そうキャバレー.昨年東京で初演した作品.
で,「大人のCirque」なんだけど,演目事態は通常のCirqueとそれほど変わりません.全ての男子がストリッパーのように上半身裸で(内一名はハイヒール着用),女子は網タイツ,ガーター,巨乳なだけ.
確かに演目もそれなりにエッチな内容になってますが,「大人」と言うほどではありません.音楽は録音です.
それにしても,あの狭い舞台の上でよくもまあ.しかも,最後の演目,ローラースケートは,さらに直径2メートルほどの床を乗せての演技.
クラウンの客いじりも面白いし,差し金,振り落とし,扇子,歌舞伎の手法もたっぷり,
とにかく楽しいです.

2013年11月4日月曜日

山口晃展 画業ほぼ総覧☆☆☆☆☆

2013年11月4日山口晃展 画業ほぼ総覧☆☆☆☆☆ 於群馬県立館林美術館

北千住から特急りょうもうにのって館林へ.館林と言えば「分福茶釜」
ま,お約束.


いえ,ここは皇后陛下のご出身である「正田一族」の支配地.日清製粉,正田醤油.
 駅前の観光案内所前から,循環バスで30分,バス停から歩いて15分ほど.
目的地はここです.
群馬県立館林美術館.

あたくしがオリキになっている山口晃.

まー美しい美術館,まー美しい展示.
山口晃さんってなぜかあまり都心部で展覧会してくれないのよね.9月も新潟だったし,2009年は大山崎山荘だったし.
所縁のある群馬県だから,かなり大がかりな展覧会です.
なんでこの人と波長が合うのかと思ったら,この人,院卒業後,しばらく会田誠のアシスタントしてたのね.
美術館付属のレストランでいただいたハッシュドビーフ.ソースが美味しいから,ライスの上のガーリックチップは要らないかも.でも美味しかった.

循環バスは一時間ごとに来ますが,美術館まで来るのは数本しかありません.基本はバス停から歩きです.


11時20分頃付いた館林,観光案内所のおねいさんが「次のバス14時台なんですよね」「え?」「バスはありますが,美術館まで停留所から歩きます」「どれくらい?」「15分ぐらいです」なんだ,で「11:35分発のバスに乗りました」
田舎の方にとって「徒歩15分」って「果てしない距離」らしいけど,東京の人間にとって徒歩15分なんて「隣の家に行く」ていどのこと.東京人の健脚舐めるなよ.しかも平坦で舗装された遊歩道のような道.歩いていて気持ちいい,気持ちいい.
もう一度見に行きたい展覧会でした.図録は12月に出るそうです.予約しました,送料込みで2000円ほどのお手軽価格がうれしい.



2013年10月29日火曜日

謝罪の王様☆☆☆☆☆

2013年10月29日 謝罪の王様☆☆☆☆☆

クドカンと園子温じゃ格が違う事が判る映画です.面白い.伏線の張り方も,その回収方法も,園子温とは比べ物にならない痛快さです.
キーワードは「腋毛ボーボー,自由の女神」「謝って済むから警察要らない」「東京謝罪センター」に関わる人間が,最期はみんな一つに繋がります.
あのしょんべん臭い井上真央が,結構がんばってるし,豪華絢爛の役者達.竹ノ内豊の情けなさ,岡田将生のダメ人間振り.見事です.外務大臣濱田マリ,内閣総理大臣嶋田久作,excileのMatsu.
マンタン王国のでっちあげ部分がとても良かったです.かなり笑えます.所々泣けます.クドカンは凄いです.
お勧めです.

地獄でなぜ悪い☆☆☆☆

2013年10月28日 地獄でなぜ悪い☆☆☆☆

のんびりおハワイで遊んでたら,近所のシネコンでの上映は「早朝深夜」だけになってしまった.検索したら渋谷なら何とか見られる.で見てきました.
まあ,クドカンの二番煎じに,血なまぐささと,「パパ大好き」フレーバーを加えた感じ?
特に伏線とその回収がクドカンの二番煎じ感満載.
台詞が多すぎて舞台劇の映画化みたいだし.楽しめる映画です,感動はできませんが.

2013年10月27日日曜日

大統領の料理人☆☆☆☆

2013年10月27日 大統領の料理人☆☆☆☆

見よう見ようと思っていたら,ハワイへ行っている間に上映は終了.あらま,と思ったら,劇場を買えて昨日から上映が始まったので,見に行って来ました.
大統領ばかりが強調されるけど,場面はその後の南極料理人のところ,と行ったり来たりします.大統領の希望とジョエル・ロブションの推薦で,フランス大統領のプライベート料理人となったオルタンス,「昔ながらのシンプルな素材の味を生かしたフランス料理」を作り,大統領からも信頼される.
しかし,メインの厨房との不和,栄養士の横槍,予算の締め付けなどから二年で辞任.南極料理人となり,貯めたお金で新天地へ向かう.
ま,一人の女性の成長の物語になっています.
出てくる料理が美味しそうなので,空腹で見に行くのは止めた方が良いですよ.

2013年10月26日土曜日

飲んだもの食ったもの

ま,ハワイとは言え,所詮アメリカ,食い物に希望は持てません.
 Maitai
 マルガリータ
 これもMaitai
pupuに出して貰ったイカの唐揚げ.
 ギネスシチュー
 クラムチャウダー
 Fish & chips
 フローズンのマルガリータ
Martini olive too much.