2013年2月3日日曜日

愛の妙薬☆☆☆☆

2013年2月3日 愛の妙薬☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

アディーナ・・・・・・・・・・ニコル・キャベル
ネモリーノ・・・・・・・・・・アントニーノ・シラクーザ
ベルコーレ・・・・・・・・・・成田博之
ドゥルカマーラ・・・・・・・・レナート・ジローラミ
ジャンネッタ・・・・・・・・・九嶋香奈枝
指揮・・・・・・・・・・・・・ジュリアン・サレムクール
演奏・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団

もちろんシラクーザは凄い歌唱だし,歌唱に余裕があるから日本語まじえたり,小芝居も多くて可愛かった.でも,他の歌手も良かったし,プロダクション自体がとても可愛らしくて楽しいのでお勧めです.「人知れぬ涙」の時に,やまない拍手に向かってにっこり笑って投げキスをしてました.

さて,終演後,尾高監督が,来シーズンの演目について説明をして下さいました.本当はもう少し監督をするように慰留されたそうですが,式のほうに重きを置きたいとかで退任するそうです.
震災後の「ばらの騎士」は歌手やら指揮やらキャンセルが多かったので眠る暇も無かったとか.世界中でオーディション,場合によってはyoutubeの映像も使ったとか.
ウィーンやメトの多言語字幕方式(前の席の背中に字幕が出る方式)は見積もりを取るところまで行ったけど,予算の都合で見送ったとか.
倉庫が狭いため多くの作品を残せず,どんどん廃棄するのは残念で,尾高センセがウィーン留学中の40年前に見た「蝶々夫人」のプロダクションは今でも使われているそうです.
レパートリー方式の上演もしたいけど,倉庫や輸送費の問題で難しいとか.
札幌で,ご自身のツアーを全て聴いているファンの方に会って「あちこち聴きにいらしているんですね」と言ったら「ネットラジオで聴いてます」と返され「今後そういうことも検討したほうが良いのでは」

倉庫の問題は,新国のプロダクションが無駄に大きいこともあるでしょう.今日は「愛の妙薬」でしたが,明後日は「タンホイザー」,明明後日は「愛の妙薬」と日替わり上演です.どちらの作品も一面しか舞台を使いません.これなら合間にバレエ上演が入っても大丈夫です.
次監督の飯守センセは尾高センセの最初の恩師に当たる人で「私より元気ですから期待して下さい」ですって.
あたくしが高校生の頃,初めて聴きに行った生オケ(N響)で「新進気鋭の指揮者」として降っていたのが尾高センセでした.

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