2013年7月30日火曜日

31年目の夫婦げんか☆☆☆

2013年7月30日 31年目の夫婦げんか☆☆☆

喧嘩しません.31年間暮らしてきた夫婦.学生時代に知り合い,熱烈な恋愛で結婚し,生まれた子供たちも手を離れて気がついた.お互いにフィジカル・コミュニケーションの方法を全く忘れてしまったこと.
決して仲が悪いわけでは無い.むしろ余所の夫婦より関係は良いかもしれない.なのに別々の部屋で寝るし,夜のお務めを頼んでも断られる.
奥さんはカップル用のセラピーに申し込む.旦那さんは「なんで?」状態.
セラピストと対立しながらも・・・・なんだけど,夫婦揃ってデモデモダッテがイライラします.
で,エンドクレジットのバックはとても良い映像なんだけど,デモデモダッテだったから,あたくしとしては「ハイハイ」で終わりです.
トミー・リー・ジョーンズだから,いつ変身するのかドキドキしました.舞台劇のような作品です.

2013年7月21日日曜日

七月花形歌舞伎夜の部 東海道四谷怪談☆☆☆☆

2013年7月20日 七月花形歌舞伎夜の部 通し狂言東海道四谷怪談☆☆☆☆ 於 歌舞伎座

与茂七 お岩 小平・・・・・・・・・・尾上菊之助
民谷伊右衛門・・・・・・・・・・・・・市川染五郎
直助権兵衛・・・・・・・・・・・・・・尾上松緑
おいろ・・・・・・・・・・・・・・・・中村小山三

まずは元気な小山三さんに会えて良かったわ.
さて,歌舞伎だからしょうがないけど,序幕がたるいのよ.とにかく入り込めない.ところが,二幕に入ってお岩さんがおかしくなってから,面白い面白い.なにしろ,あの美丈夫の菊之助くんが「子持ちの人妻」ということで,全く美しくない着物姿.髪すきで化けるところなんか,こわーーーーーと思えるぐらい.
蛍狩りの場できれいなおべべに着替えた菊之助くんと染五郎が照明の中に浮かび上がると「まー」と観客席から声が出たくらい美しい.ところが踊りながらどんどん化けていくお岩.
最後の宙吊りは本当に気味悪かった.燃え尽きた提灯の中から貞子のように浮かび上がる.場内から「ひぇー」と声が上がる.
戸板返しなどの早替わりは,乳房の榎の勘九郎くんが凄かったから,特に驚かなかったけど,菊之助くんもやればできるので.素敵でした.
こけら落とし後初めて行った歌舞伎座でしたが,座席は確かに良くなったけど,地下の「木挽町広場」もたいしたことないし,微妙にバリアフリーじゃなかったり,結構疑問の残る建物です.
今日のお弁当は,銀座ミトゥコスィで買った,美濃吉の「観劇弁当」.

2013年7月19日金曜日

禁断の質問


あたくしに以下のような質問しないで下さい.苛つきますから.
  • 旅行が好きです.最近のお気に入りはクロアチアです.
    • 直行便あるんですか?
  • あるわけないでしょ.つーかなんで「ある」と思うわけ?スペインやポルトガルやアイルランドやスウェーデンでさえも直行便がないのに,いくら最近流行とは言え,それよりマイナーなクロアチアに直行便があると思う根拠は?
    解らないなら質問するな.
  • ラッキョウの塩漬け作りました.
    • このお漬け物,サッパリして美味しいですね
  • こってりした味の漬物があるなら教えて欲しいわ.要するに「貧乏舌なんで,あたしこの味解りません」と言いたいのだろ?だったら貧相な語彙で説明するな.食い物に対するお前の語彙は「サッパリ,あっさり,甘い」だけだろ?
    解らないなら質問するな.
  • オペラが好きなんです
    • どんなオペラが好きなんですか?
  • 「マクロプロス事件」とか「カルメル会修道女の対話」とか「オペラじゃないけど「火刑台上のジャンヌ・ダルク」です」とか言っても分からないだろ?
    解らないなら質問するな.

深海展

2013年7月19日 特別展 深海☆☆☆☆ 於 国立科学博物館

科博の展示は,週末大混雑するので,20時まで開いている金曜日の夕方に行くのがポイントです.お餓鬼様ほとんどいないし,そんなに混んでいないのでお勧めです.
なんかダイオウイカの生の姿が撮れてから,NHK(日本反日協会)がはっちゃけて,DVD出すわ,本出版するわ,博物館で展覧会するわ,円を吸い上げることに夢中のようです.
で,そこそこ面白いのですが,生物系のあたくしには特に興味深い物は多くありませんでした.潜水艇や潜水の歴史など,ハードの部分が多かったからね.
もちろん,多数の生物標本は面白いですよ.
第一開場最後の映像は面白かった.でもね,DVD買えばいくらでも見られるし.
ま,見て損はない展示です.お試しあれ.

2013年7月15日月曜日

ブルックナー?

あたくしの人生には約10年のオペラブランク期がある.バブルの後のほぼ10年.
バブルの頃に恐ろしく下らない,つまらないオペラが上演され続けたからオペラに対する興味が完璧に失せて,10年以上オペラを見ない時代が続いた.
だから「二国問題」は聴いていたけど,開場した「新国」も「なにそれ?」状態,行かなかった.
そんな「オペラヒッキー」を外に出してくれたのはツーチャンネル,ヲカマ板の「オペラを語るスレ」コテハン達だった.
「お姐さん,CDやDVDだけじゃダメ.生の舞台を見なければ」と説得されて久しぶりに生オペラを見たのは,2002年新国の「ナクソス島のアリアドーネ」だった.つまらない舞台だったけど.
久しぶりに色々オペラを見て,一番違和感を感じたのが,先日ミュンヘンでも見た「ホフマン物語」.昔はもっと脳天気なオペラだったような?
で,色々調べたら,ほとんどブルックナーなのね,ホフマン物語.
あたくしが知っていた「脳天気なホフマン物語」はいわゆる「シューダンス版」と言われるもの.最後は合唱で「飲めや歌えや」で盛り上がって終わるバーション.
その後オッフェンバックのスコアや自筆譜が発掘されて,現在上演されているのは「ケイ版」とか「ケック版」とか呼ばれる,終幕はニクラウスかミューズが「賛歌」みたいな歌を歌うバーションなのよね.しかもオルガンが鳴るような荘厳な曲.
ところが,これがややこしい,指揮者が変わると曲も変わる.ほとんどブルックナー状態.
CD,DVDそれぞれ数枚の「ホフマン物語」を持っているけど,全て異なる内容.ま,バレエ音楽なら「有り」なんだけど.
シューダンス版で育ったあたくしには「え?ホフマン物語ってそんなにマジなオペラなの?」で違和感満載.
でも好きな作品ですが.

2013年7月14日日曜日

三文オペラ☆☆☆

2013年7月14日 三文オペラ☆☆☆ 於 新国立劇場中劇場

メッキー・メッサー・・・・・・・・・迎 肇聡
ピーチャム・・・・・・・・・・・・・松森 治
ピーチャム夫人・・・・・・・・・・・田中千佳子
ポリー・・・・・・・・・・・・・・・栗原未和
ブラウン・・・・・・・・・・・・・・竹内直紀
ルーシー・・・・・・・・・・・・・・本田華奈子
ジェニー・・・・・・・・・・・・・・中嶋康子
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・園田隆一郎
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団

新国立劇場の地域招聘オペラ公演.今年はびわ湖ホールから.
この作品は,役者による演劇版は見たことがあります.吉田栄作,銀粉蝶,篠原ともえ等が出演で,白井晃の演出.
ま,方向は間違っていないと思うけど,この「地方招聘オペラ」たまにとんでもないのが混ざってますから.
今回も多少の動員がかかっていたようで,曲が終わる毎に場違いな拍手が,ごく一部だけで起きてました.こういう根性を「贔屓の引き倒し」と言うのでしょう.
で,この作品は大須オペラのスーパー一座にやって貰いたかった!!
曲自体は素人でも歌える声域です.演技が多いのになぜかオペラ同様観客席を向いて演技する.しかも演技は素人.
で,結論.この曲はオペラじゃない.演劇です.だからこそスーパー一座の芸達者にやって欲しかった.

2013年7月13日土曜日

バレエの神髄 2013☆☆☆☆

2013年7月13日 バレエの神髄 2013☆☆☆☆ 於 文京シビックホール大ホール
第一部
パキータ・・・・・・・・・・・・カテリーナ・クーハリ
・・・・・・・・・・・・・・・・オレクサンドル・ストヤノフ

帰還・・・・・・・・・・・・・・ファルフ・ルジマトフ

ドン・キホーテPDD・・・・・・・エレーナ・エフセーエワ
・・・・・・・・・・・・・・・・セルギイ・シドルスキー

瀕死の白鳥・・・・・・・・・・・エレーナ・フィリピエワ

海賊PDD・・・・・・・・・・・・エリザヴェータ・チェプラソワ
・・・・・・・・・・・・・・・・岩田守弘
第二部
ロミオとジュリエット バルコニーの場
・・・・・・・・・・・・・・・・・カテリーナ・クーハリ
・・・・・・・・・・・・・・・・・オレクサンドル・ストヤノフ

ナヤン・ナヴァー・・・・・・・・・岩田守弘

白鳥の湖 ルースカヤ・・・・・・・エレーナ・エフセーエワ

ラ・シルフィード・・・・・・・・・吉田 都
・・・・・・・・・・・・・・・・・セルギイ・シドルスキー

ボレロ・・・・・・・・・・・・・・ファルフ・ルジマトフ
第三部
シェヘラザード・・・・・・・・・・ファルフ・ルジマトフ
・・・・・・・・・・・・・・・・・エレーナ・フィリピエワ

なんと第一部だけで32回転3連発.ところが,キエフのプリンシパル二人は息切れで最後はよろよろ.エフセーエワだけはトリプルを入れながら完璧に回った.
さて,パキータは20分ほどの短いバーション.エトワールのヴァリアシオンを踊ったお姉ちゃんが,重くて片足トントンが浮いてないぞ.
で,32回転もヨレヨレ.
エフセーエワ,片手リフト上で180度開脚をぴたりと止めると,開場から「おお!」
元々テクニックのある人だけど,今日もばっちり決めました.
扇子のヴァリアシオンでは「シャ,シャ」と扇子を開くときの音まで華麗に聞こえる.
最後の32回転はトリプルを混ぜて,さらに,最後のピケターンももの凄い勢いで「格の違い」を見せつけられました.
海賊では岩田さんがもの凄い,540みたいな肩から廻るマネージを.この人ボリショイではキャラクテールが多かったから,こういった主役級が踊れるとは思わなかった.
ルースカヤって踊る人によって振り付けが全然違うのよね.都ちゃんはもう文句のつけようがありません.
ボレロはどう作っても「ベジャールの焼き直し」に見えてしまうあたくし.
シェヘラザードは・・・・今さら?もちろんルジマトフは合ってますが.
終演後,ルジマトフというダンサーがいかに日本人ファンに愛されているかが解ります.震災の後も予定通り公演をしてくれました.そして,鎮魂の意味も込めてボレロを踊りました.今回久しぶりにルジを見て,まだまだ踊れるなと思いました.

ロイヤルバレエ団白鳥の湖☆☆☆

2013年7月12日 ロイヤルバレエ団 白鳥の湖☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール

オデット・オディール・・・・・・・・・・サラ・ラム
ジークフリート王子・・・・・・・・・・・スティーヴン・マックレー
ロットバルト・・・・・・・・・・・・・・ギャリー・エイヴィス
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボリス・グルージン
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・・・東京シティーフィルハーモニック管弦楽団

前日の夕方,滅多に鳴らないあたくしの携帯が鳴った.マダムNから
「明日のロイヤル白鳥湖,キャスト変更になって13日マチネとダブルから,12日ソワレ行かない?2枚あるの」と電話.そんな今日明日の事言われてもとデモドリーヌに連絡すると「はい喜んで」とのこと.
マダムNに「いただきます.連れも決まりました」と.終業後,マダムの仕事場近くまで受け取りに行きました.
コジョカルが足,コボーが腰の不調と言うことだけど,コボーは付き合っただけでしょ.コジョカルはここ数年まともに踊っていないように思えるけど.
さて,あたくし,白鳥湖という作品の良さが解らない人間なんですが,いかにもダウエルな演出は気に入りました.(眠りもダウエル版が好きなんだけど)
マックレー王子,背が低いので日本人体型.お母さんのほうがずーっと大きい.ただ,飛び跳ねたら,いわゆるかっとび系で跳ねる跳ねる.ラムちゃんも普通にオデットしてました.オディールの凄みは今ひとつだったけど.
何しろ暑い晩でしたから,衣装がベネチアの仮面舞踏会風なのだけど,仮面で扇ぐ様子が「本当に暑いのよ,バタバタ」な感じでした.
ビュッフェのビールが「トルネードサーバー」に変わってました.
客席に新国バレエ団の小野絢子ちゃんがいました.
マダムN,ムッシュT,チケットありがとうございました.このお礼はきっと仇で返します

2013年7月9日火曜日

ネットラジオ

全然興味なかったんです,ネットラジオ.そもそも使ってるコンピュータがiMac.
Appleの製品はデフォルトのスピーカーやイヤフォンは恐ろしく音のレベルが低いので,音楽を楽しむにはほど遠い.iTunesに取り込んだ音楽もiMacで聴くとかなり悲惨.
iPadやiPhoneでもネットラジオは聴けるけど,そもそも30Gぐらいオペラやクラシックが入っているから優先順位はさがる
最近Airplay対応のスピーカーを買ったら,あまりの音の良さにビクーリ.ま,買うときに,自分のiPod持って行って再生させて,声楽とオルガンのペダル音が一番響く機種を買ったのだから当たり前だとは思うけど.
で,このスピーカーでネットラジオの音楽聴いたら,あら不思議,響くじゃありませんか.
で,いくつかオペラの専門局とクラシックの専門局を聴いたら,使えるじゃありませんかこれ.
さらに,あたくしのiPhoneは3GやLTEで通信する契約になっていないので,WIFI命!なんですが,幸い,ここ1年ぐらいで,使っているWimaxのサービスエリアが充実し,地下鉄のトンネル内でも結構繋がるので,iPhoneでネットラジオ聴きながら地下鉄に乗ってみました.
あら〜〜かなり繋がるじゃありませんか.もちろん一部の駅間で停まることはありますが,音声データだと,辛うじて繋がっていれば何とか音質も落とさず聞こえます.地上なら,大きな公園の中心部でもない限り(代々木公園や新宿御苑の真ん中だと届かないことがあります.)ほぼ完璧に繋がるので何かと便利です.
で,色々ラジオ局を渡り歩いてます.