2013年8月17日土曜日

タイピスト☆☆☆☆

2013年8月17日 タイピスト☆☆☆☆

タイピスト版「マイ・フェア・レディ」です.
田舎育ちのローズは仕事を探してルイの事務所に面接に行く.ルイは,一本指ながらローズのタイプうちが早いことを見抜き,大会で優勝することを条件に仮採用する.ルイの特訓を受けながら,反目しながらも気持ちが近づく二人.
1950-60年代の再現が見事です.パリの通りやニューヨークの街中.
タイピストの特訓はスポ根ドラマです.
ただし,主役のローズがかなり残念な脳みそなので満点とは行きません.
ローズはフランスチャンピオンを経て世界チャンピオンになり,ルイと結ばれます.
当時,タイプの早撃ちコンテストがあったことは容易に想像が付くけど,あれほどの有名人になるかどうかは解らない.
結局ローズの打ち方が早すぎてアームが付いてこられないから,ルイはタイプボールを考えつき,友人のボブとビジネスにする事を考える.しかしボブその考えをアメリカ人に譲り渡してしまう.「なんで?」と訊くアメリカ人に「アメリカ人はビジネスを,フランス人は恋をする」終わり
あたくしの世代は英文タイプを使った最後の世代だと思う.アーム式のタイプは80年代半ばまで使って居たような.
その後メモリー機能の付いたボール式を使ったら,自分が打った文字をタイプが覚えているので,戻ってコレクションを打てば,そのままはぎ取ってくれる(間違えたときは戻ってホワイトを鋏んでもう一度同じ文字を打つか,メモリー式だとはぎ取りリボンが付いてて自動で同じ文字を打って剥がしてくれる)機能が便利で驚いた.最も80年代後半からは日本語ワープロが普及し始めて,ビジネスで使うことは少なくなったけど.
IBM,オリベッティ,ブラザー,色々なタイプライターがあったわね(遠い目)
気になったのは制作者側がタイプに縁が無かったのか,タイピストがどいつもこいつもタイプを「打って」いること.外国人の秘書をしていた従姉が「タイプの活字が潰れるから打つのでは無く押す」と習ったもので.

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