2013年10月29日火曜日

謝罪の王様☆☆☆☆☆

2013年10月29日 謝罪の王様☆☆☆☆☆

クドカンと園子温じゃ格が違う事が判る映画です.面白い.伏線の張り方も,その回収方法も,園子温とは比べ物にならない痛快さです.
キーワードは「腋毛ボーボー,自由の女神」「謝って済むから警察要らない」「東京謝罪センター」に関わる人間が,最期はみんな一つに繋がります.
あのしょんべん臭い井上真央が,結構がんばってるし,豪華絢爛の役者達.竹ノ内豊の情けなさ,岡田将生のダメ人間振り.見事です.外務大臣濱田マリ,内閣総理大臣嶋田久作,excileのMatsu.
マンタン王国のでっちあげ部分がとても良かったです.かなり笑えます.所々泣けます.クドカンは凄いです.
お勧めです.

地獄でなぜ悪い☆☆☆☆

2013年10月28日 地獄でなぜ悪い☆☆☆☆

のんびりおハワイで遊んでたら,近所のシネコンでの上映は「早朝深夜」だけになってしまった.検索したら渋谷なら何とか見られる.で見てきました.
まあ,クドカンの二番煎じに,血なまぐささと,「パパ大好き」フレーバーを加えた感じ?
特に伏線とその回収がクドカンの二番煎じ感満載.
台詞が多すぎて舞台劇の映画化みたいだし.楽しめる映画です,感動はできませんが.

2013年10月27日日曜日

大統領の料理人☆☆☆☆

2013年10月27日 大統領の料理人☆☆☆☆

見よう見ようと思っていたら,ハワイへ行っている間に上映は終了.あらま,と思ったら,劇場を買えて昨日から上映が始まったので,見に行って来ました.
大統領ばかりが強調されるけど,場面はその後の南極料理人のところ,と行ったり来たりします.大統領の希望とジョエル・ロブションの推薦で,フランス大統領のプライベート料理人となったオルタンス,「昔ながらのシンプルな素材の味を生かしたフランス料理」を作り,大統領からも信頼される.
しかし,メインの厨房との不和,栄養士の横槍,予算の締め付けなどから二年で辞任.南極料理人となり,貯めたお金で新天地へ向かう.
ま,一人の女性の成長の物語になっています.
出てくる料理が美味しそうなので,空腹で見に行くのは止めた方が良いですよ.

2013年10月26日土曜日

飲んだもの食ったもの

ま,ハワイとは言え,所詮アメリカ,食い物に希望は持てません.
 Maitai
 マルガリータ
 これもMaitai
pupuに出して貰ったイカの唐揚げ.
 ギネスシチュー
 クラムチャウダー
 Fish & chips
 フローズンのマルガリータ
Martini olive too much.

Polynesian cultural center

さて,ポリネシア文化センター.今回は「お大尽コース」です.ピックアップのポイントに行くと,通常は「ポリネシア文化センターご利用のお客様!」と呼び出しがかかるのですが,「お大尽」は「arayebis様!arayebis Esclarmonde様!」と呼び出されて,バスの一番前の席へ.
胸に輝く「お大尽」の証.
PCCに着くとあたくしには専任のガイドが付きます.Kalaくん,半分ハワイアン,半分サモアンだそうです.日本で布教してたので日本語はできます.あ,ここの施設,ブリガム・ヤング大学ハワイ校(モルモン教の大学)の付属施設です.学生のバイト先確保のために作られました.で,こいつら絶対に「モルモン」とは言いません.「末日生徒イエス・キリスト教会」とキリスト教を詐称します.カトリック,プロテスタント,正教ではモルモンは異端認定されてます.
いい男でしょ.絶対に童貞だし.
Kalaくん,自分がティピカルポリネジアンなのに,あまりポリネシアのことは知りません(ならガイドするな)しかも,あたくしが英語を解するとわかったらほとんど英語で案内しやがりました.ま,いい男だから許す.
アオテアロア
Kalaくんに「AotearoaのteaはMauna Keaのkea,roaはMauna Loaのloaなんだよ」「あっ」
「Aotearoaの人はなんて呼ぶ?」「Maori」「で,君はKanaka-Maoliでしょ?」「あっ」
あたくしの鋭いツッコミに,彼のポリネシア魂に火が付いたようです.
お年寄りや年上のお友達に色々話を聞くように勧めました.
 お大尽は食事の内容も上等なのですが,小食のあたくしはそんなに喰えません.
ローストビーフ喰ったらもうお腹いっぱい.

トンガのドラムダンスでは,必ず日本人観光客が引っ張り出されるそうです.そして「Are you ready?」を「in Japanese」と言われて,トンチンカンなやりとりを楽しむのが定番だそうですが,Kalaくんに言いました.「日本語ではこういったときにAre you readyに相当する言葉は使わない.しいて言えばLet's goに相当する言葉だろう.Are you readyを使うのは,二人で重い荷物を運ぶときとかで,エンターテインメントやパフォーマンスの場では使わない」と説明しました.
語学って必ずしも1:1で対応しないんです.だからKalaくんにも「日本語のいただきますと,ご馳走様に対応する英語はある?」「・・・・・無い」

さて,PCCの夜のショーは最近リニューアルされた「Ha」と言うショーです.
振り被せや振り落としも入る,シルク・ド・ソレイユ風のとても良いショーでした.出演者ももちろん学生さん達です.

まずは,セグウェイ

おハワイ到着の翌日,まずはカイルアでのセグウェイツアーです.
ピックアップポイントに行くと「セグウェイ!カイルア!」と大声で呼ぶのは,日系3-4世というトラビス君.母方から数えるか,父方から数えるかで何世か違うらしいです.東海大の日本校で柔道を習ったと言うだけあって,そこそこ日本語を話します.日本人のお姉さん達には「トラくん」と呼ばれてました.
ワイキキからは40分ほどのドライブ.カイルアビーチのSegway of Hawal'lへ.
まずは控え室で「進む,停まる,下がる」の練習.その後駐車場で練習.あたくしは,この間ミュンヘンで乗ってきたからできるけど,他の方達はおっかなびっくり.
ところが,セグウェイの凄いところは,足元も覚束ないこの人達が,数十分後には自由自在に乗りこなしていることなんです.
セグウェイの一番怖いところは,乗るときと降りるときです.ここでは必ずガイドさんが押さえてくれますので大丈夫です.
あれだけ危なっかしかった,初めての方達も,あっという間に乗りこなせるのがセグウェイ.
ヘイアウも行ってきました.

柳家小三治・三三親子会

2013年10月26日 柳家小三治・三三親子会☆☆☆☆☆ 於 東京會舘

柳家ろべえ・・・・・・・・・・たけのこ
柳家三三・・・・・・・・・・・笠碁
柳家そのじ・・・・・・・・・・俗曲
柳家小三治・・・・・・・・・・死神

まずは12階でお食事.

その後9階でお食事.
三三,小三治さんはもう名人芸です.そのじさんは普段出囃子を弾いているとか,今日はもの凄くきれいな声を聞かせて下さいました.小円歌姐さん,小菊姐さんの後を狙え!

2013年10月24日木曜日

で,ハワイ


かなり久しぶりに,ハワイへ行ってきました.目的はセグウェイとPCC(ポリネシア文化センター)
今回もエアと宿はネットで調達.エクスカーションはこちらで調達しました.HNL-ホテルの送迎もこちらでお願いしました.$11ぐらいです.,タクシーを頼むより1/3?
ただし,HNLはCIQに時間がかかるので,いったい何時に空港を出られるか解らない.と言うことをメールで問い合わせたら「大丈夫です,その当たりも考えて迎えに参ります」との返事.
さて,京成のスカイライナーで成田に向かい,チェックイン,身軽になって出国へ.自動化ゲートは指紋認証が精度悪くて嫌だったのですが,今回試したらiPhone並にすんなりゲートが開きました.さて,ユナイテッドクラブへ.
夕方はアメリカ本土へのフライトが多いので混んでいる.
ま,こんな感じでG&Tを吞みながら.

さて,シップはなんと747-400,いまさらかよ.おまけに個人ディスプレイも無い,前世紀の遺物.さらにはビール,ワイン伊賀院のお酒が有料.まったくユナイテッドのサービスも地に墜ちた.
747-400の何が嫌って,この機内食トレイ.
こんな感じなんだけど
 メインの皿を退けると,このように隙間が空いてます.で,この隙間にU字型の電熱線が入って,全体はチラーで冷やされながらも,メインディッシュは熱々という,当時は画期的なものだったのですが,,その分トレイの一部が出っ張っているので,かくかく不安定です.恐らくいまならIHのもっと簡単な構造のものができているでしょう.
さて,HNLに着いて,wikiバスでCIQに向かうと・・・・・・え?人がいない?いつもならCIQで1-2時間待たされるのに,人がいない.ガラガラ.と言うわけで10分ほどで,CIQ完了.
「早すぎたかな?」と思って表に出るとお迎えが来てました.

2013年10月22日火曜日

CIQ

今回驚いたのは、生きも帰りもCIQがガラガラだったこと。
いつもなら一時間以上かかる入国審査も、行列は無くて、着陸から10分ほどでバゲージクレームへ。
帰りもセキュリティの前にパスポートコントロールが有り、前後の支那人から離されて別レーンへ。「iPad?出さなくていい、ジャケット?脱がなくていい」でスンナリ。
Japanパスポート恐るべし。

おハワイ

PP休暇を取って久しぶりにおハワイへ着ました。今は帰りの飛行機待ちでラウンジにいます。
おハワイでは
セグウェイに乗ったり

PPC(ポリネシア文化センター)で、お大尽したりしました。
ホノルルの、UAのラウンジはいつからお酒が無料になったのでしょう?

2013年10月14日月曜日

Space Ball

と言っても,メル・ブルックスではありません.大平貴之さんのプロデュースするプラネタリウムです.以前は東京国際フォーラムで展示されてましたが,今は豊洲のIHI本社ビルロビーで展示されてます.
素敵なプログラムではありますが,やはり大平さんはソフトウェアに手を出してはいけないと思います.たかだか10数分のプログラムに,1分少々の「場違いなイメージシーン」が.
ほぼ一割ですよ?メガスターの映像だけを見せて欲しかった.六本木ヒルズの展示でも,一番面白かったのは「ひたすらメガスターの映像を流す部屋」だったのに.
大平さんは技術者としては世界一なのは認めます.でも「ソフトウェアに手を出さないで下さい」 と再認識する作品でした.

2013年10月12日土曜日

リゴレット☆☆☆☆☆

2013年10月12日 リゴレット☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

リゴレット・・・・・・・・・・マルコ・ヴラトーニャ
ジルダ・・・・・・・・・・・・エレナ・ゴルシュノヴァ
マントヴァ公・・・・・・・・・ウーキュン・キム
マッダレーナ・・・・・・・・・山下牧子
指揮・・・・・・・・・・・・・ピエトロ・リッツォ
演奏・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

星は全て歌手の歌と演技に.本当に「声の饗宴」と言うべき公演でした.ヴラトーニャの声の威力,ゴルシュノヴァの粒の揃った,ピアノからフォルテまでの輝かしい声,キムの美声.まー人間の声でこんなに楽しめるのか,と言う公演でした.
演出は1,2幕は廻り舞台上に三層の建物(サンケン・エンジニアリング製).廻りながら場面を展開させます.どうやらホテルのようです.
途中わけ分からずにレイプ被害者だかDV被害者のような女性が出てきます.分けワカメ.
終幕は盆が下がって本舞台が.ホームレスが屯するゴミためのようなところ.
最後の四重唱もジルダの最期も,涙が出そうな名演でした.とにかく歌手が良かった.

2013年10月5日土曜日

世田谷美術館

2013年10月5日 アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダーズの世界 於 世田谷美術館
 アウトサイダーアートといえば,草間彌生,山下清やヘンリー・ダーガーみたいなオツムの残念な人か,おかしい人達の作品と思い込みがちだけど,「正規の教育を受けていないのに突然才能を見せる」と言う意味ではルソーやサー・ウィンストン・チャーチルも同じ事.
で,世田谷美術館は,開館に向けて集めたコレクションが「ルソーと素朴派」だったらしい.今回は集大成か.点数も多かったし,実に興味深い作品ばかりでした.一つの美術館にこんな長い時間いたことは無いと言うぐらい味わい尽くしました.
中でも「旧ユーゴスラヴィアの画家」というコーナーの前では動けなくなるほどの衝撃を受けました.
もう一つ,熊本でカメラ店を経営していた久永強氏の一連の作品.シベリア抑留の経験があり,他の日本人作家のシベリア展を見て「俺の知っているシベリアはこんなんじゃない」と描いた一連の作品.涙無しには見られません.美術館の中で嗚咽を漏らすなんて初めての経験でした.「生産のノルマがある」のノルマや,収容所を意味する「ラーゲリ」なんかは抑留帰りの日本人が広めたロシア語です.
この連作の中で「ビストラ,ビストラ(速くしろ」と急かされた」という記述があったのですが(抑留された日本人が始めに覚えるのがビストラとダヴァイ(davai)だそうです),実は,おフランスの「ビストロ」の語源がこのビストラбыстроだと言われているんです.スラブ語はアクセントの無いoはaと発音されます.
ナポレオンが失脚した後,パリに侵攻したロシア兵相手に居酒屋の店主やギャルソン(今は死語)達が「うちは料理を出すのが速いよ」という意味で「Bistro,bistro」と客引きをしたからという説です.

 世田谷美術館はロケーションが悪いです.自宅から渋谷へ出て,渋谷24系統「成城学園前駅」行きのバスで砧町まで,ここから歩いて10分ほど.
ただ,図録がたったの1200円というのは誉めてあげましょう.
後,2階のギャラリーでは「気になる,こんどの所蔵品」という最近所蔵された作品展をやっていました.ほとんどが「世田谷に所縁のある作家」の作品ですが,さすがは世田谷区,数多くの芸術家や有名人がいます.女優の佐藤オリエ氏の父君も彫刻家で,オリエ氏から寄贈された作品もありました.

 11月10までやってます.是非ともお見逃し無く.

2013年10月2日水曜日

ベルシャザールの饗宴☆☆☆☆☆

2013年10月1日 台覧 ベルシャザールの饗宴 ☆☆☆☆於 新国立劇場オペラパレス

ディーリアス・・・・「村のロミオとジュリエット」より間奏曲
エルガー・・・・・・コントラルトと管弦楽のための連作歌曲集「海の絵」

ウォルトン・・・・・オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」

Ms・・・・・・・・・加納悦子
Br・・・・・・・・・萩原 潤
指揮・・・・・・・・尾高忠明
演奏・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団
合唱・・・・・・・・新国立劇場合唱団
ウェルカムフラワーも勅使河原茜さん
 平成25年度文化庁芸術祭オープニングと謳ってますが,ま,新国のシーズンオープニングガラのようなものでしょう.首の調子が悪く,ピットから見上げながら指揮するのがきついとご自身では一度もピットに入らなかった尾高センセの退任記念のようなもの.
演目は全イギリス作品.
さて,ホワイエにはなにやら目つきの悪いSPらしき人達が.「誰かお偉いさんでも来るのかしら?」二階席の真ん中の扉のところでは,チケットの確認と,来賓用と思われるリボンを手渡している.
席に着くと「皇太子殿下並びに妃殿下が臨席なさいます」とのこと.3階のRにはカメラマンが多数.今日の来賓席は2階センターでした.両殿下が席に着くと約二分の撮影タイム.そしてカメラマン退出しチューニングへ.
冷静に考えれば「同工異曲」の代表なんだけど, 中毒性が強いのがディーリアス.この曲も耳に優しいゆったりとした曲です.
聞き慣れない曲ですが,エルガーも如何にも英国な曲.
 さて,色物専門のオペラパレス,音響反射板は無いので,何時も通りの舞台.プロンプターボックス当たりに指揮台があって,演奏家は袖幕のところから出入りします.
ピットは一番上まで上がってたので,舞台下40センチぐらいまで上がってます.
で,ウォルトンはバンダ出るわ,オルガン入るはですが,あたくしにとってはこの曲こそ「mene mene tekel upharsin」だと思います.嫌いな曲ではありませんが.
新国の合唱団は,今日本で一番の合唱団だと思います.