2014年10月13日月曜日

悪童日記☆☆☆☆☆

2014年10月13日 悪童日記☆☆☆☆☆

アゴタ・クリストフのベストセラーを映画化,固有名詞が全く出てこない.「ある国のある都市で起こった,ある双子の物語」凄まじい話.ドイツ語を話す軍隊が,
ユダヤ人を連れ去るから,恐らく第二次世界大戦と思われる.戦乱の中,父親は出征,母親は,決して良い関係とは言えない自分の母親(子供たちの祖母ちゃん)の所に双子の息子を疎開させる.
このババアがクソ婆,村の連中も糞.兄弟は生き残るための訓練を始める.
・痛みに耐える訓練 お互いに殴り合い,痛みに負けない訓練
・飢餓の訓練 4日間絶食
・メンタルの訓練 お互いに罵り合い,言葉でのハラスメントに耐える訓練
・残忍になる訓練 昆虫から始め動物を平気で殺せるようになる訓練.
・別れの訓練 最後に双子が別れる訓練
とにかく凄い.生き残るために何でもする.死んだ脱走兵から手榴弾(?)を盗み,自分たちには親切だが反ユダヤで,二人に優しかった「ユダヤ人の靴屋」をちくった「牧師館」の女性に半死の復讐をする.
父母からの連絡は無く,ババアはほとんど虐待.しかしめげる二人では無い.
しばらくすると母親が「どうやら種違い」の赤ん坊と男を連れて逃げようと迎えに来る,拒否する双子の目の前で母親と妹は爆撃で死亡.
どうやら戦争は終わって父親が迎えに来る「捕虜になってた」良くある話「女房は?」あそこに埋まってる.掘り返す父親,これは?「妹の服」父親狂乱.
しばらくして婆が死に,二人だけの生活.父親が来る「亡命したい」「地雷原を通らなくては」案内する二人.地雷で死ぬ父親.双子の片方が父親の体を踏み越えて鉄条網を越える.三部作らしいですが,続きが見たい.

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