2015年6月12日金曜日

東京バレエ団 ラ・バヤデール

2015年6月11日 東京バレエ団 ラ・バヤデール☆☆☆☆於 東京文化会館大ホール

ニキヤ・・・・・・・・・アリーナ・コジョカル
ソロル・・・・・・・・・ウラジーミル・シクリャロフ
ガムザッティ・・・・・・奈良春夏
ハイブラーミン・・・・・木村和夫
ブロンズアイドル・・・・梅沢紘貴
指揮・・・・・・・・・・ベンジャミン・ポープ
演奏・・・・・・・・・・東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

ロビーには,今年開かれる「第15回世界バレエフェスティバル」を記念した様々な展示が行われていました.
1970年代に活躍したダンサーたちのポワントシューズ.
70年代から80年代に活躍したダンサーのポワントシューズ.ノエラ・ポントワは,エリザベト・プラテルが「彼女はチュチュ来てティアラ着ければ「バレリーナでござい」になれる人.あたしはそうじゃなかったから努力した」と言わしめたダンサー.ご主人は日本人の工藤大貮,お嬢さんはやはりオペラ座のダンサー工藤美笛さん.
そして,20世紀後半から現在迄活躍しているダンサー.ロパートキナのシューズデカい!

さて,東バのバヤは,完璧マカロワ版.従って太鼓もマヌーも出てこないし,ニキヤの泥鰌掬いもありません.ロイヤルと一緒です.
新国も基本的には同じバーションですが,もう少しロシア寄りです.

で,世界一かわいい独活の大木,シクリャロフ,飛び上がるたびに「ドスン,バタン」ま,最近は演技ができるようになったのか,ガムザッティと一緒の時は顔を曇らせてます.それにしてもあの可愛い顔に胸毛は合わない.
一方のコジョカル,彼女,同じくルーマニア出身の往年のソプラノ歌手,イレアナ・コトルバスと同じ,「泣きべそ顔」なのよ.コトルバスは「泣きべそ声」と言われ,何を歌っても「泣きべそ」に聞こえたのよ.ホフマンのアントニアとかラ・ボエームのミミならわかるけど.
コジョカルもニキヤなら泣きべそ顔が似合うけど.ま,新国のシンデレラは結構ニコニコ笑ってたけど.
さて,坂下り,キエフと同じ一段だけ.しかも思い切りテンポを落としてのロシア風.人数も24人,コールドの坂下りは綺麗でした.
終幕に突然ブロンズアイドルが出てくるのもロイヤル風.最後に寺院が崩れて終わるのもロイヤル.
思った以上にきれいな公演でした.ま,あたくしはマールイや新国のバーションが好きですが.
販売コーナーでコジョカルENBの「海賊」ブルーレイを売ってたのだけど,偉い高かった.Amazon.co.ukでも同じような値段だった.ENBのサイトで見たらダウンロード版が2千円しなかった.Appleのサイトでアプリダウンロードしてアプリ内課金したらHDで1900円だった.調べてみるものね.

2015年6月6日土曜日

ああ思い出の荻外荘

さて,オペラを見に杉並公会堂へ.荻窪の駅で降りるのは20年ぶりぐらい?オペラの後,新宿で映画を見るまで少し時間があったので,荻外荘へ.
荻外荘は近衛公爵の邸宅で,戦犯として巣鴨プリズンに拘留される前の日,公爵が自害なさったのもこの荻外荘でした.
子供の頃この近くにしばらく住んだことがありました.当時は堀に囲まれた大邸宅で,従姉妹たちと忍び込んで椎の実を集め,煎って食べたのも良い思い出です.
最近当主が亡くなって,杉並区が跡地を買い上げ,公園にしたということなので.
公園になったのは今年の春ということなので,各Mapアプリでも検索できません.区のサイトから当たりをつけて荻窪駅から歩きました.
そうそうAMEXは随分前に荻窪に移転しましたね.
行こう行こうと思って後回しになっていた「旅館西郊」.ここだったのか!
上の写真は「新館」(十分古いけど)現在は賃貸アパートだそうです.
こっちが旅館部分.建物は国の文化財になってます.
ここです.
こんな立派な木が何本もあります.
近くの遊歩道を掃除していたお爺さまに「荻外荘はどこですか?」と聞いたら「大きなお屋敷だけど三軒隣り」たしかに三軒隣りだけど,150メートルはありました.

天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬☆☆☆☆☆

2015年6月6日 天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬☆☆☆☆☆

馬鹿です.恐ろしく馬鹿です.でも楽しいです.赤塚不二夫のテイストは失ってませんが,同時にFrogman作品でもあります.
ま,あたくしは楽しみましたが,まともに評価するような作品ではありません.

テレフォン・スザンナの秘密☆☆☆

テレフォン・スザンナの秘密☆☆☆ 於 杉並公会堂小ホール

テレフォン
ルーシー・・・・・・・・・末吉朋子
ベン・・・・・・・・・・・和田ひでき

スザンナの秘密
スザンナ・・・・・・・・・末吉朋子
ジル・・・・・・・・・・・和田ひでき
サンテ・・・・・・・・・・鷲田実土里

ピアノ・・・・・・・・・・瀧田亮子

一幕物オペラ二作.メノッティの「テレフォン」(なぜに英語題?電話で良くね?)とヴォルフ=フェラーリの「スザンナの秘密」
テレフォンは「恋人にプロポーズしたいのに,漢人なところで電話に邪魔され,しかたがないので恋人の家を出て公衆電話から告白すると言うオチ.
だけどね,物事の優先順位が付けられない馬鹿女の話なので,楽しめません.メノッティの音楽はとても良いのですが.

一方のスザンナの秘密,このオペラは今後の上演はつらいでしょうね.元祖嫌煙物語なのだけど,最後にジルが「タバコやめなくていいよ,僕も吸うから一緒に吸おう」だからね.ヴォルフ=フェラーリと言うイタリアとドイツの名前を持つ作曲家,オーケストレーションが典型的な「ベリズモ」だから,結構好きなのだけど,「イル・カンピエッロ」は
楽しい作品だったけど「シンデレラ」は無かったことにしたい作品.ワシントンオペラが「スライ」を持ってきたり,そこそこ上演されている.
黙役のサンテが結構重要だったりするし,面白い作品でした.レナータ・スコットが歌った音源があるはずと思ったら,プレミアムが付いて高い高い.
ピアノはものすごく上手に弾いていたけど,この作品はオーケストラで聞きたい.

2015年6月2日火曜日

パレードにようこそ☆☆☆☆☆

2015年6月2日 パレードにようこそ☆☆☆☆☆

今日は排水溝の清掃があったので,会社はお休み.清掃が早い時間で終わったので,銀座でランチと映画.
 オーバカナル今日のランチメニューは若鶏のコンフィでした.
食後はアブサンで.
さて,長い「英国病」から脱し,サッチャーにより国営企業の民営化,財政支出の抑制,労働組合の弱体化などが行われていた1984年頃のお話です.
事前情報だと,ウェールズの炭鉱労働者組合をロンドンのヲカマたちがサポートするという話だと思っていたのですが,前半はそうです.しかし,最終的にサポートされるのはヲカマたちで,初めてのロンドンプライドのパレードは炭鉱労働者たちとそのヲカマたちが先頭を歩いたし,ヲカマたちの人権法案も炭鉱労働者組合の全面支持により保証されることになった.
とはいえ,ウェールズの田舎町,見慣れない車が通ると,ずーっと凝視しているようなところ.「カマの支援なんか要らねえ」な人も多い.
でも,主におばちゃんたちに可愛がられ,徐々に連携は強く,
その中でクローゼットクイーンが活動に参加し,反対する家族から離れて表に出る成長話もあってたり,母親に追い出されて十数年連絡をとってないゲシン「ウェールズの名前ね?お母さんは?」とお節介やくおばさんのお陰で仲直りしたりと結構感動できる映画です.
あたくしも今年のTokyo Rainbow Prideに参加したけど.キリスト教の影響でヲカマたちは蛇蝎の如く忌み嫌われ,罵倒されるは,石投げられるような国と違って,仏教の影響が強い日本では物騒な話も少なく,「キリスト教国に生まれなくてよかった」とつくづく思いました.
主役のマークを演じた男の子,ニューヨーク生まれのアメリカ人らしいけど,ロンドン訛りをうまく使いこなしてました.