2015年10月11日日曜日

イーゴリ公☆☆☆☆☆

ブルガリア国立歌劇場公演 イーゴリ公☆☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール

イーゴリ公・・・・・・・・・・・スタニスラフ・トリフォノフ
ヤロスラーヴナ・・・・・・・・・ガブリエラ・ゲオルギエヴァ
ウラディミール・・・・・・・・・フリシミール・ダミャノフ
ガリツキー公・・・・・・・・・・アレクサンダル・ノスィコフ
コンチャク汗・・・・・・・・・・アンゲル・フリストフ
コンチャコーヴナ・・・・・・・・ツヴェタ・サランベリエヴァ
指揮・・・・・・・・・・・・・・グリゴール・パリカロフ
演奏・・・・・・・・・・・・・・ソフィア国立歌劇場管弦楽団

イーゴリ公の音楽が大好きで,CDや録画でも楽しんでいた大好きな作品です.いままで,マールイとオデッサのプロダクションを見ています.
作曲途中でボロディンが死んでしまったため,残ったピアノスコアから,リムスキー=コルサコフとグラズノフにより補筆されて完成した作品.
特に三幕はボロディンの筆がほとんどはいっていないとかで,マールイもオデッサも三幕はスキップしてました.
で,今回の作品は「ボロディンが予定したフィナーレは誰も知らない.色々調べたら,イーゴリ公は決して褒められる凱旋をしていなかったのだからのだから「イーゴリ公万歳」のエンディングはおかしい」ということで最後はウラディーミルとコンチャコーヴナの婚礼シーンで終わります.
だけどね,今の常識で昔の作品を解釈するのは如何なものか?ポロベッツ人だって,どう見ても蒙古人な演出だし.
で,プロローグと一幕はそんなに変化なし.ここで休憩,その後二幕三幕と続き,この辺り適度に刈りこんでるので,ほとんど番号オペラになっている.
二幕のポロベッツ人の踊りは終幕に回されてます.で,突然イーゴリ公が帰ってくるのもいつもどおりなのですが,なんと次のシーンはコンチャク汗の陣営でのウラディーミルとコンチャコーヴナの婚礼シーン.しかもそこにイーゴリ公とヤロスラーヴナが来る.
ボロベッツ人の踊りがあって,最後は手を取り合うイーゴリ公とコンチャク汗.だからチューブラーベルが置いてなかったのか.
ん〜〜〜〜な内容だけど,音楽は良かった.
歌手はヤロスラーヴナが最高の歌唱.完璧なスラブ声ではないけど,エッジの聞いた強い声が綺麗でした.一方ウラディーミルは高い音を出す時微妙に引っくり返るところが何箇所かあって.コンチャク汗は見栄えが立派で如何にも「汗」なのに,向こう向くと声が全く届かない.
色々あるけど,この作品はやっぱり大好きだ!

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