2016年3月6日日曜日

イェヌーファ☆☆☆☆☆

2016年3月5日 イェヌーファ☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

イェヌーファ・・・・・・・ミヒャエラ・カウネ
シュテヴァ・・・・・・・・ジャンルカ・ザンピエーリ
ラツァ・・・・・・・・・・ヴィル・ハルトマン
コステルニチカ・・・・・・ジェニファー・ラーモア
ブリヤ家の女主人・・・・・ハンナ・シュヴァルツ
指揮・・・・・・・・・・・トマーシュ・ハヌス
演奏・・・・・・・・・・・東京交響楽団

ベルリン・ドイツ・オペラからのレンタルプロダクション.ベルリン・ドイツ・オペラの上演はDVDも出ていて,前評判も好評,今回のメンバーもほぼ同じ,初日の講評も大絶賛で期待して行ったら大当り.
ここ数年で一番のオペラ体験.
このプロダクション見ないで「あたくしオペラが好きなんです」(林真理子なら言いそう)って言っても信用されません.それぐらい素晴らしいプロダクションでした.
あれ?プロンプターボックスやけにでかくない?
始まるとピットまで電気が消えて真っ暗.暗転幕が開くと舞台の上1mぐらいのところにシネマスコープぐらいのアスペクト比の,横長の天上が低い小部屋.なる程だからプロンプターボックスがでかいのか.
看守のような女性に連れられてコステルニチカが入ってくる.取調室?牢屋?音楽とともに奥の壁が上手方向に動いて開くと,麦畑.
二幕も同じようなセットで今度は雪景色.終幕はところどころ地面が見える雪解けの時期.
で,何が凄いって,コステルニチカの演技よ.もう演劇を見ているような間隔なの.前妻の子であるイェヌーファを愛しているけど,結局最終的に可愛いのは自分で「継子をかわいがるあたくし凄い?」だからイェヌーファの子供を殺して丸く収めようとしたのよ.
というのがよく判る歌唱と演技なの.もちろん他の歌手も上手いのよ.演技がすごく.
各幕開けは,「取調室」で,コステルニチカの回想として物語が進む.その,回想へ進むところがとても自然で,まるで映画を見ているような感じ.実際は奥の壁が動くだけなのに,自然に物語に溶け込む.
ぜひもう一度見てみたい.

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