2017年3月26日日曜日

コメディ・トゥナイト ローマで起こったおかしな出来事☆☆☆☆

2017年3月25日 コメディ・トゥナイト ローマで起こったおかしな出来事☆☆☆☆
於 新橋演舞場

丁吉・・・・・・・・・・・・片岡愛之助
比呂・・・・・・・・・・・・内 博貴
お美都・・・・・・・・・・・平野 綾
澤野屋・・・・・・・・・・・ダイヤモンド☆ユカイ
布袋屋・・・・・・・・・・・高橋ジョージ
布袋屋女将・・・・・・・・・松田美由紀
川端平吉・・・・・・・・・・徳井 優

オリジナルとなった舞台の映画化「ローマで起こった奇妙な出来事」は見ていたし,サントラ盤も持っていたから,幾つかのナンバーは今でも歌える.「ナック」のマイケル・クロフォード(「オペラ座の怪人」の初代ファントム)がヘタレのヒーロー(名前です)をうまく演じてました.
だからそれが「江戸板」ってどうよ?と思ったけど.さすがは宮本亜門,実に楽しい作品になってます.だけど「感動」とは無縁です. そういう作品です.
江戸時代の「招福座」という芝居小屋でのお芝居という設定にすることで,あらゆる矛盾を排除してます.
映画では,ラブリンの役はゼロ・モステル,徳井優の役は,バスター・キートンが演じてました.
で,ラブリン初のミュージカル・・・・ラブリン才能あるよ!!でした.
 お弁当は銀座ミトゥコスィの美濃吉で「観劇弁当」を
美味しゅうございました.
最中アイスも必須ですね.

2017年3月24日金曜日

大栄自然史博物館展☆☆☆☆☆

2017年3月24日 大英自然史博物館展☆☆☆☆☆ 於 国立科学博物館

まー楽しい.さすがは世界の富を掠め取った大英帝国ですもの.見せつけるものは沢山あるわな.
これは本来のペンギン.切った大西洋に棲んでたウミガラスの仲間.元新国バレエ団芸術監督だったビントレーが振りつけた「スティル・ライフ・アット・ザ・ペンギン・カフェ」のペンギンもこのペンギンのこと.
その後地球館を散策.
屋上には初めて上がりました.
こう言う企画展も.
上野駅に寄ったので,駅弁屋で
「北海道美味いもの弁当」を買ってきて夕餉に.

2017年3月21日火曜日

ルチア☆☆☆☆

2017年3月20日 ルチア☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ルチア・・・・・・・・・オルガ・ペレチャッコ=マリオッティ
エドガルド・・・・・・・イスマエル・ジョルディ
エンリーコ・・・・・・・アルトゥール・ルチンスキー
ライモンド・・・・・・・妻屋秀和
アルトゥーロ・・・・・・小原啓楼
グラスハーモニカ・・・・サシャ・レッケルト
指揮・・・・・・・・・・ジャンパオロ・ピザンティ
演奏・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

とても素晴らしい演奏だったのだけど,ルチアの狂気が「声」に感じられなかったので.
所詮ルチアです.ハイソプラノが声を転がしてナンボ,カナリアかナイチンゲールです.ストーリーも「はいはい」な内容だし,最後も「ハイハイ」な終わり方です.でも良かったんです.
まず装置が良かった.合間合間にスコットランドの断崖のシーンが入るのですが,プロジェクションマッピングで実にリアルな波しぶきが映し出されます.
その他にも,白の中,泉のほとり,別の断崖と,装置が入れ替わったり,紗幕で浮かび上がらせたりがとってもうまく行ってた.
次に合唱.六重唱からの合唱の場面,世界最高の合唱を聞かえせてくれる新国合唱団の面目躍如.こんなに感動できる作品とは思わなかった.
さて, 狂乱の場,血塗れのルチアはヤリにアルトゥーロの首級を指して登場.
お兄様の頬を血塗れにしながら歌い転げるけど,高音に馬力がないので「狂乱」してないのよ. 演技は狂乱してるのに.
そして通常なら余分なシーンと受け取れられかねない場面なのに,エドガルドがルチアの死体を抱えて断崖から飛び降りる瞬間に暗転という素敵な幕切れ.
まーールチアごときに感動させられましたよ.
会場に白井晃さんがいらっしゃいました.

本来の形ということでグラスハーモニカを使ってましたが,何もわざわざと言う感じはしました.所詮ドニゼッティですから.それに「現代オケと張り合える強い音がでる代用品」なので音は立派だけど,フルートでいいんじゃない?
ところでグラスハーモニカが廃れた理由のひとつに「 演奏者が発狂してしまう」というのがあるそうです.

2017年3月12日日曜日

ボヤージュ・オブ・タイム

2017年3月12日 ボヤージュ・オブ・タイム☆☆☆

予告を見た時「なんかIMAX臭い」と思ったけど,まさにIMAX用映画でした.テレンス・マリックだから映像はきれいなのだけど,一体何がいいたいのかわからない.「2001年宇宙の旅」の焼き直しシーンが多いし,効果音使いすぎだし,ドキュメンタリーなのに,急にCGシーンが入るし,再現映像も入るし.
ただし,映像は本当にきれい.それだけの映画.

2017年3月11日土曜日

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う☆☆☆

2017年3月10日 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う☆☆☆

Cypressの奥様が絶賛なさってたので,都内でも2館しか上映されていない本作を見にシネマカリテへ.
ん~~~ーーー,アメリカ映画によくある「頭のおかしい者同士が傷を舐め合って「あたし達おかしくないよね?」という映画.
あたくし,「キチガイは死んでください」なメンヘルに対して極めて厳しい人間なので,こう言うキ印系は苦手です.
なんでアメリカ人ってキチガイが好きなんでしょう.いつも言うようにアカデミー主演女優賞なんかキチガイのオンパレード.「ソフィーの選択」のメリル・ストリープ,「ピアノ・レッスン」の ホリー・ハンター,「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマン,「ブルー・ジャスミン」のケイト・ブランシェット,「ルーム」のブリー・ラーソン,みんな「キチガイ」役で受賞よ.アカデミー賞取りたかったら「キチガイ役」だわね.

ミュシャ展 追記あり

2017年3月10日 ミュシャ展 於 国立新美術館☆☆☆☆☆

かつてEMIから「フランス音楽のエスプリ」というシリーズのLPが大量に出た.(現在はWarnerから出ている)ドビュッシーやラヴェルだけでなく,サティのバレエ曲やプーランク,フローラン・シュミット,ピエルネと言ったオサレな音楽が満載のシリーズであった.このシリーズの ジャケットがミュシャだった.
その後,日本で開かれたミュシャ展は何度も見ているし,レンドルコレクションも見た. プラハに行ったときにはプラハ城のステンドグラスも見た.
スラブ叙事詩については存在は知っていたし,図録でも見たことはある.今回このスラブ叙事詩全作が一堂に会して国立新美術館で展示された.
一部写真撮影が可能です.
まー素晴らしい.まさにミュシャの最高傑作.こんな素晴らしい作品に生きているうちにお目にかかれるとは.感激です.これ以上の感激は無いです.
他には堺市のアルフォンス・ミュシャ館から大量に出展されてますが,破産した「カメラのドイ」社長が若い頃からミュシャのファンで買い集めていて,「ドイ・コレクション」として知られていたものが, 土井氏が亡くなった時に遺族が相続を放棄し,堺市に寄贈されたものだとか.
現在堺市のミュシャ館は収蔵品を国立新美術館で展示するとともに改装工事に入り,国立新美術館の展示が終わると作品は堺に戻るらしいです.

追記:
同じように今回多数出品されていたOGATAコレクション,尾形さんは土井コレクションの管理をするうちにコレクターになった方だそうです.

さて,国立新美術館のブラッスリー,ポール・ボキューズでランチ.
テーブルセッティングがおフランス式ですね.お給仕してくださったイケメソによると
ハァハァ(;´Д`)…ハァハァ,おフランスでもボルドーあたりではイギリス式なところもあるようです.
ミュシャ展にちなんだ特別メニュー.
前菜はオマール海老とコキーユ・サン・ジャック.ワインはモラビアのワイン.
メインは鱈のブイヤベース風.ほんのりアニスが香る美味しいスープと,百合根が入ったお野菜が美味でした.
デセールはいちごのクレープとバニラのアイスクリーム.ソースはピスタチオ,ブルーベリー,バニラの三色
ディジェスティフにポルトも頂いて.
ちょっと高くついたかな.ランチでほぼ8千円.あ,お酒が多いから.
その後ミッドタウンに寄って
これと
これを見てきました.


2017年3月5日日曜日

奇跡の一曲

オペラのコンサートピースとしてよく知られていて,結構な頻度で歌われるのに,その大本になったオペラは全く上演されないと言う作品がたまにある.
そういうオペラをたまたま全曲できいてみたら,まーーーーーーったく面白くない,というのがよくある.
こう言う「こう言うコンサートピースとしてだけ歌われる曲」をあたくしは「奇跡の一曲」と呼んでいるの.たしかにそのアリアは銘曲なんだけどね.


  • シャルパンティエ,ルイーズから「その日から」
    学生時代たまたまFMで全曲を聴いたことがあるの. ( ゚д゚)ハァ??なぐらいの駄作.はじめから最後まで,例のホルンの「パカパカーンパカーン」が鳴っているだけ.
  • カタラーニ,ワリーから「さようなら,ふるさとの家よ」
    これもきれいな曲なんだけどね
  • マニュエル・ペネーリャ,Don Gil de Alcaláからハバネラ
    カバリエやドミンゴと言ったスペイン系の歌手がよく歌う名曲なんだけど,全曲通しで聞くと,所詮はサルスエラ.
逆に,このアリアさえなければというオペラもある
  • ドリーブ,ラクメから「鐘の歌」
    オペラ史上に名高い超絶技巧曲.あまりに超絶技巧なため,まともに歌えた歌手なんて,サザランド,グルベローヴァぐらいしかいないと思う.ところが「ラクメ」というオペラは実によくできた名作オペラなのです.「鐘の歌」なんていう妙な曲さえなければ,普通のリリコ・レッジェーロで十分歌えるオペラです.あたくしは,デジレ・ランカトーレが「スロベニア国立マリボール歌劇場」という恐ろしくローカルな劇場と来日したときに見ることができました. 鐘の歌をスキップすれば「ラクメ」を持ち役にできる歌手はいっぱい言うと思うのだけど.
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