2017年12月27日水曜日

はとバス

あたくしははとバスのツアーが大好き.何度も参加している.で会社で一番のお気に入り女子が出戻ってきた記念で,デエトすることに.
行き先は「web限定,八芳園でお食事,迎賓館と東京タワー」コース.
出戻り女子と丸の内でお約束してバスへ.まずは八芳園でお食事.



まーウトゥクシーお料理.量もあたくし達には十分.

続いて迎賓館へ
 あたくしも世界各国の王宮を訪ねているけど,こんなのが日本にあったとは.
建物内は撮影禁止,入場にはセキュリティチェック.でもね,凄いのよ.規模は小さいけどシェーンブルンかミュンヘンのレジデンツかかってぐらい
 お庭は撮影できます.葉牡丹
 お約束の噴水
日本とは思えません.
続いて東京タワーを訪問し,東京駅で解散でした.
楽しかった.

キエフ・バレエ 150周年ガラ ☆☆☆☆☆

2017年12月26日 キエフ・バレエ150周年ガラ☆☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール

第一部
タラス・ブーリバ序曲
リレーヤより
リレーヤ・・・・・・・エレーナ・フィリピエワ
ステファン・・・・・・デニス・ニェダク

スパルタカスより

フィガロの結婚より

瀕死の白鳥
エレーナ・フィリピエワ

ゴパック(ドナウ湖畔のザポロッツ人より)

第二部
森の詩

ラ・フィーユ・マルガルデ 木靴の踊り

ロミオとジュリエットより バルコニーの場

ポロヴェッツ人の踊り(イーゴリ公より)

指揮
ヴィクトル・オリニク
ミコラ・ジャジューラ
演奏
ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

いやーーーーーーーすばらしい.とは言え,聴いたことも無い曲ばかり.
「タラス・ブーリバ」ヤナーチェクではなく,ソロビヨフ=セドイのバレエ曲.この人ミンクスのドンキに曲を沢山書いてるわね.
リレーヤは本邦初演.白いバレエっぽいけど作曲家誰?
フィガロもバレエとしては「は?」面白かったけど.
瀕死の白鳥は「さすがはフィリピエワ」
次のゴパックは「男子祭り」「軽業師」男子新体操並みのアクロバット.拍手喝采.
二部の「森の詩」ショスタコじゃありません.本邦では40年ぶりの上演だとか.漫画Swanには出てくるとか.これも結構白いバレエですが,楽しめました.
ラ・フィーユ・マルガルデ,かつてはロシアでよく上演されたヘルテルの音楽,プティパの振り付けによるものだと思います.
今はボリショイもマリインスキーもマールイもエロール,ランチベリーのアシュトン版を上演してます.
ロメジュリはマクミラン版が嫌いなあたくしとしてはまーどうでもいいけど.
ポロヴェッツ人の踊り,合唱がないのがイマイチですが,迫力は満点です.
オケがすごい.なんでここまできれいで迫力のある音を出せるのか?旧ソ連の歌劇場はどんなにローカルでもバレエのプリンシパルはボリショイ並みに踊れるし,オケも凄いのよね.あ,コールドはひどかった.

2017年12月17日日曜日

シンデレラ☆☆☆☆

2017年12月17日 シンデレラ☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

シンデレラ・・・・・・・・・柴山沙帆
王子・・・・・・・・・・・・渡邊峻郁
姉・・・・・・・・・・・・・菅野英男
 ・・・・・・・・・・・・・高橋一輝
仙女・・・・・・・・・・・・木村優里
父親・・・・・・・・・・・・輪島拓也
道化・・・・・・・・・・・・井澤 諒

いやー.大好きな作品です.かぼちゃの馬車のシーンは何度見ても泣けます.
ホワイエはまるでクリスマスマーケット.オコチャマたちのお化粧コーナーや,スイーツコーナー.サンタさんの衣裳で「ガラスの靴をお忘れのお客様はいらっしゃいませんか?」
道化がとても良いダンサーで,でも顔馴染みがない.誰?と思ったら,今シーズンKバレエから移籍してしてきた井澤駿くんのお兄さん,井澤諒くんでした.テクニックが凄いのと,表現力が良い!弟の駿くんも「典型的な王子様」だけど,お兄様にも期待できるかも.
同じように随分前にKバレエから移籍した輪島くんも,最近はキャラクテールでいい味出しているし.ヘタレ親父をうまく演じてました.イライラするけど.
とにかく再演を繰り返しているから新国のダンサーも落ち着いたもの.もっとも,最近の流行りの「足なら上がるわよ」じゃないのが違和感あるけど.
渡邊王子は見目麗しく,しかも井澤駿くんとは違うバタ臭さのない「日本顔」でも「映えるのよ」
あー,楽しかった.泣けた.楽しめた.

2017年12月13日水曜日

オリエント急行殺人事件☆☆☆☆

2017年12月13日 オリエント急行殺人事件☆☆☆☆

1974年の名作映画がありますからね.否定的な批評も「1974年版と何が違う?」だったし.
でもね,やっぱり今の旬な俳優が出てるから,定期的なリメイクは良いんじゃない.
で,この作品,ミシェル・ファイファーがいい仕事してます.泣かせます.
ストーリーはバレバレですね.「全員が犯人」で理由が理由だけにポアロも「犯人は逃げた」と報告します.
松本清張や横溝正史みたいに「なぞ解き」より「ドロドロした人間関係」が重要な作品です.中二病のセルヒィ・ポルーニンが「中二病役」で出てます.
65mm panavisionで撮影したようですが,最近はフィルムの質が良いので,意味ないような気がします.
で,ケネス・ブラナーの次作は「ナイル殺人事件」らしいです.これもピーター・ユスティノフ,ミア・ファローで映画化されてましたね.この作品「自演」がネタです.

2017年12月3日日曜日

ばらの騎士☆☆☆☆☆

2017年12月3日 ばらの騎士☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

元帥夫人・・・・・・・・・・リカルダ・メルベート
オクタヴィアン・・・・・・・ステファニー・アタナソフ
ゾフィー・・・・・・・・・・ゴルダ・シュルツ
オックス・・・・・・・・・・ユルゲン・リン
指揮・・・・・・・・・・・・ウルフ・シルマー
演奏・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

舞台は生物.同じ演目,出演者であっても,毎回感動できるとは限らない.
ほぼ同じメンバーで上演された前回は,楽しめたものの,感動ではなかった.今日は違う.ものすごい感動.
マルシャリンは「自分がもう若くはない」(といっても三十代始め)オクタヴィアンは「女装した男子」
一幕の幕切れ,雨が降り始め窓ガラスを濡らす,オクタヴィアンが去った後,マルシャリンはタバコに火を付け物思いに耽る.いいシーンです.
一番はゾフィー(ウィーンならソフィー)のゴルダ・シュルツ.ピアノの声をフォルテの音量で出せる.ゾフィーのアリアは高音のピアニシモが多いのだけど,はっきり大きな声で聞こえるのに「あくまでもピアニシモ」の表現なのが凄い.
薔薇の献呈のシーン,二人がひと目で恋に落ちたのがわかる.
オックスの下品さも納得.
幕切れの三重唱の美しさ.
見たものだけが味わえた特権です.

2017年12月2日土曜日

KUBOクボ(字幕) 二本の弦の秘密☆☆☆☆☆

平成29年12月2日 KUBOクボ(字幕) 二本の弦の秘密☆☆☆☆☆

前回お台場に見に行った時,時間的には「吹替」「字幕」両方見られたのだけど,買い物もしたかったので「吹替」版だけ見てきました.
で,今回「字幕」版で見てきました.
で,結末を知っているだけに,始まったらすぐ涙.もちろんこのアニメは英語版が本来のもので,リップシンクも英語.見事にあってます.あとは日本語版とは微妙に違う言い回しが「納得」なのも.
この映画の例ではないけど,日本語では「お先にどうぞ」だけど,英語は「after you」これを「あなたの後に」と訳したら「意味不明」になる.
この映画でも「If you must blink, do it now」が「瞬きすらしてはならぬ」になっていたしお前を探していた」が「you are my quest」だったり吹替版を作った人たちの苦労と才能が解ってより感激したり.
どうでもいいけど,この作品名作ね.カルトになりそう.
あたくしにとっては「キサラギ」や「木更津キャッツアイ」がカルトだったけど.
上映館,相変わらず少ないけど,絶対見て!!
今日は新宿バルトに見に行ったのだけど,この映画館,1階にも発券機があって長蛇の列なんだけど,9階の発券機はガラガラです.まっすぐ9階に上がったほうが良いです.

2017年12月1日金曜日

全員死刑☆☆☆☆

2017年11月30日 全員死刑☆☆☆☆

ヤクザにも底辺ってあるのね.
で,その底辺ヤクザが,借金で首が回らなくなって,底辺低脳の次男を筆頭に,一家で近所の金貸し一家を殺すけど,現金は手に入らない.
頭悪いから死体は川に流すことしか思いつかない.
で,死体が見つかりあっさり逮捕.
あたくしの嫌いなDQN話なんだけど,あまりにも頭が悪くて,野生動物のドキュメンタリーを見ているような清々しい感覚.
実際の事件は九州で起こったらしいけど,映画の中では静岡あたりの訛りになっていますし,車のナンバーもあっちこっち寄せ集めで,実際の場所はわからないような感じに.
でも,原作が次男の手記なので,殺し方やその後の処理が実にリヤルです.

  • 金貸しの次男を殺した時,ものすごい痙攣を起こしたり,その後息を吹き返す
  • 金貸しの嫁に睡眠薬を盛ったときの妙な行動
  • 頭を打ち抜いた金貸し長男のゲイ仲間がなかなか絶命しないのでアイスピックで心臓を刺す
金貸しの次男や嫁は首絞めて殺すのですが,知識がないので窒息させている.だからなかなか死なない.
首を絞める時は頚動脈を閉めれば数分で意識を失うし,死ぬと思うのだけど.
で,捕まった後,この人殺し家族はあっさりと仲間割れして,結局全員死刑確定.
BGMが底辺ヤクザとは縁も縁もないクラシック音楽中心なのがまた面白い.
いやー清々しい作品です.