2018年3月11日日曜日

イル・カンピエッロ☆☆☆☆

2018年3月11日 新国立劇場オペラ研修所終了公演
イル・カンピエッロ☆☆☆☆ 於 新国立劇場 中劇場

ガスパリーナ・・・・・・宮地江奈
ドナ・カーテ・・・・・・水野 優
ルシエータ・・・・・・・砂田愛梨
ドナ・パスクア・・・・・濱松孝行
ニェーゼ・・・・・・・・吉田未咲子
オルソラ・・・・・・・・十合翔子
ゾルゼート・・・・・・・荏原孝弥
アンゾレート・・・・・・氷見健一郎
アストルフィ・・・・・・高橋正尚
ファブリーツィオ・・・・清水那由太
指揮・・・・・・・・・・柴田真郁
演奏・・・・・・・・・・新国立アカデミーアンサンブル

藤原でもよく上演されるし,主演者が十人と多く,それぞれに出番があるし,女性役のテノールがいたり,演技の勉強にもぴったりということで,学生の上演も多いヴォルフ=フェラーリの名作です.
音楽も軽快で,楽しい作品です.
フィレンツェでの上演では「イタリア語字幕」も付いたということですが,聴いている限り「江戸弁」と「標準語」程度の差しかないようです.
ルシエータが「御花畑DVでも好きなの」な馬鹿女でイライラしますが,その他は楽しめる作品です.
とにかくヴォルフ=フェラーリという面倒くさい作曲家(イタリア語版で成功した例がほとんどない)の数少ない成功作.
最近ではドミンゴが「スライ」を気に入ってあちこちで上演しているようですが.
先日も東京オペラプロデュースが「シンデレラ」を上演しようとして(オリジナル上演が命の団体なのに)イタリア語版楽譜が手に入らなくて,ドイツ語版楽譜にイタリア語を乗せるというとんでもない上演,そして「隠しておかなければいけない駄作」だったことを証明してしまいましたが.
でも,この作品,特にオーケストレーションはベリズモ系のねっとりした良い作品だと思いました.
四季の柴田真郁は藤原のオペラをよく指揮していて,先日のナヴァラの娘でも振ってた人.よく鳴らしてました.
演出は藤原のカンピエッロと同じ粟国淳ちゃん.今日ももじゃもじゃ頭でホワイエを駆け回ってました.

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